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旅路  作者: 下っ端
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出発 part2

結局な所竜間達は、ずっと止めていた駐車場にそのまま車を止めそこで寝ることになった。

理由は見渡しが良く出口が複数あること、そしてスーパーが深夜も営業していたかただ。

これが悪いことはわかっていたが、他に良い所が思いつかずスーパーの人に頼み込み許可を得た。

後部座席を倒しベットみたいにして寝ようと思ったが、愛華あいかの強い要望で竜間たつまみのるは運転席と助手席で寝ることになった。

竜間は、追手がいつ来ても良いように起きていることにした。

時計は深夜1時を回っていた。


竜間が後部座席を見ると、愛華が気持ちよさそうに寝ていた。

「まったく気持ちよさそうに寝てるな・・・」

竜間が呟くと、運転席で起きていたみのるが「ちょっと外で話さない?」と提案してきた。

竜間は「いいよ」と言い二人は外に出た。


「竜間ってあの女のこと好きなの?」

車から出て近くにあったベンチに座り、みのるが訊いてきた。

「別にそんなことないぞ!」

普通に否定をした竜間にみのるは驚いた。

「じゃあ何であんな見ず知らずの女を助けてるの?そんなキャラじゃなかったよね?」

「わからん!初めは勢いでかな・・・・。そこからは成り行きで」

「じゃあもうここで置いて行ったらいいじゃん!そしたらもうあの女の言うヤクザってのに標的にされないかもだし」

「それは出来ない!もう関わっちまったしな!中途半端な所でやめれない。」

「でもみのるお前を巻き込んだのは後悔してる。悪いな・・・・・」

竜間は少しうつむいた。

それを見てみのるは「それは別にいいよ。友達だし!」と笑いながら言った。


「まぁ竜間があの女の言うこと信じるなら別にいいけど、俺は信じられないな」

みのるは買ってきたジュースを一口飲みながら竜間に言った。

竜間が「何で?」と言いたげな顔をしているのでみのるは理由を答えた。

「あの女の言うヤクザが存在してるなんて聞いたことない!言ってることが現実味なさすぎる。あと・・・・・・・」

そこでみのるの話が終わった。

「おい!あと・・・・何なんだよ!言い切れよ。」

竜間の言葉に少し間を置き「俺の勘!」とみのるは言い切った。


竜間とみのるはそこから少し話しまた愛華が眠っている車に戻った。

竜間はみのるに「明日は運転してもらうから寝ろ」と言いみのるを寝かせ、自分は追手を警戒して周りを見張っていた。


だがその夜、竜間が警戒していた追手は来なかった。

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