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旅路  作者: 下っ端
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出会い part1

どうもショーマです!

この度はこの作品を読んで下さったってありがとうございます。

全10話くらいでプロットを立ててます。(ですが増えたり減ったりするかもしれない)

まぁpartで分けられてるので、10話とはいかないかもしれないですね。


拙い文章ですが、最後まで読んで下さったら嬉しいです。

感想をもられるともっと嬉しいです。

(ダメな所も教えて欲しいです)


では、第一話お楽しみください。

ー人という物は第一印象で判断する。これは俺が18年生きてきた中で辿り着いた答えだ。口では、性格が~中身が~など言っているがそんなのがウソだと16歳の時に知った。

竜間たつまは携帯をいじりながら学校に向かっていた。竜間が通る道は人が避けているようだった。

皆が竜間を怖がり、竜間の通る道を通学路にしたがらないのだ。

それが竜間は嫌で嫌で仕方がなかった。


何故竜間が通る道を通学路にしないか、それは高校の入学式で起きた事件が関係している。

入学式の日、生まれつき黄色い髪色がその時の3年生の目に留まった。そしてその先輩が竜間に絡んできた。

それを竜間は5歳からやっていた空手で先輩を一撃で気絶させてしまった。

その現場を見た生徒や教師は、入学式で喧嘩をして先輩を気絶させた金髪の少年を不良だと見てもそれは仕方がない事なのかもしれない。

そして入学式早々竜間は3週間停学になった。


竜間はそれほど気が荒い性格ではない。どちらかと言うと真面目な方だ。

中学生の時も同じ様な扱いを受けていて、自分の事を知らない高校に竜間は行った。

それが裏目に出て、「金髪の少年が喧嘩をして入学式で停学になった」という第一印象を生徒に与えてしまった。

中学生の時はまだ、竜間の性格を知っている友達と呼べる人が何人かいた。

だが竜間は高校3年になった現在でも友達と呼べる人は1人しかいない。



ーこの世界は退屈だ。

これが倉橋くらばし みのるの考えだった。

実は、小学生の頃から天才少年と呼ばれていた。3年生の時に中学生の問題で満点をたたき出し、中学生の時には大学受験の問題もクリアした。

実自身も自分が特別であると自覚していた。そして世界の速度が自分には遅すぎると感じていた。

高校は、家が近いという理由で学力が普通の高校にした。

実からすると高校なんてどこでもよかったのだ。

そして入学式の時にある出会いをする。


竜間が教室に入ると、全員の視線が竜間に集まり、そして直ぐ逸らされた。

竜間からするとこれは日常の1ページだった。

席に座ると後ろから肩を叩かれた。

「竜間おはよう。今日も皆に警戒されてるね」

そう声をかけてきたのは実だった。

実は竜間が友達と呼べる唯一の人だった。

竜間からすると実もクラスで浮いていたのだ。自分とは逆の理由で。

「うるせぇよ。いつも机にカッターナイフを入れてる奴に言われたかないね」

「学校にカッターナイフ持ってきてる奴くらいいるだろ」

「あと、それが竜間の悪い所だと思うよ。口も悪いし皆に壁を作ったりしてるし」

実の指摘は的を射てて言い返せなかった。


ー他人に壁を作るなってのが無理な話だ。そして先に壁を作ったのはあいつ等だ。

竜間は授業中そんな事を頭に考えながら授業を受けていた。


・放課後

竜間は授業を上の空で聞いていていつの間にか放課後になっていた。

教室から人が出て行くまで竜間は席で待っていた。

これは竜間が中学の頃から続けている日課みたいなものだ。

掃除の用具入れからほうきを取り出し、教室の掃除をする。

そして黒板をキレイに消し、教卓と机を縦と横に少しのズレもなく並べ、用具入れにほうきを戻し、教室がキレイになったのを確認して教室から出た。

これは、別に誰かに命令されてやっているのではない。

竜間自身が汚い教室に耐えられないからやっているのだ。

実には「それ(掃除をしてる姿)を見せたら印象も良くなるんじゃない?」と言われた事があった。

だが竜間は「そんな為にやっているんじゃない」と冷たく答えた。


昇降口に行く時に竜間は、教室に教科書を忘れていた事に気が付いた。

そしてクルっと体を教室の方に向けた。


教室に入ると竜間は異変に気が付いた。

一番後ろの席の机が少し列からズレていた。

竜間は少し不思議に思ったが、自分のチェックミスなんて何回か経験があった。

今度は入念に机を縦の列と横の列に合わせた。

そうなってくると、竜間の潔癖レベルのキレイ好きの性格が働いてきた。

教室の隅々を見てホコリや掃き残しを確認した。

そして少しの掃き残しを見つけほうきを取ろうと用具入れに手をかけた。

ここである事が起きた。用具入れが開かないのだ。

竜間は全力をかけ、用具入れの扉に力をかけた。

そうしたら「きゃ!」と小さな声と同時に扉が開いた。


そして中を見ると女の子が入っていた。

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