第01話「超・お金持ち高校に入学!?」
僕の名前は、柚木柚女顔で、趣味はお花の水遣り。なんとも、女の子っぽい
男の子です。世界でいちばーん、怖いものはぁ!・・・女の子かな?やっぱり。
僕は、幼い頃から女性に囲まれて育ってきた。
父は、母が結婚してまもなく逃走。妹・椛と、姉の梓ねぇちゃんにいつも、いじられてきた。
そして、一番の問題は・・・!母ですな。
かぁさんの名前は、柚木桂と言って、勝手に幸運を呼ぶ招き猫だとか
いつの間にか、100万の借金を背負ってきたとか・・・
その、借金を僕が汗水たらして!!(椛と、梓ねぇはやらない)頑張って返済したらぁ・・・
そしてら、また変なもん買ってきてさぁ・・・
おかげで、うちはいっつもビンボーさっ!
で・・・僕のこれから巻き起こる波乱な人生は、おバカ母のせいで、始まるのだ・・・
「ゆぅず君♪」
なんですか?♪マーク、語尾につけてなんですか?
ただ、うざいだけなんですけど?
そして、また僕に働かせようってわけなのか?
ていうか、消えてくれないかな?
「なに・・?」
ため息交じりで、僕は答えると、逆に母はニコニコしながら言った。
「柚君、来年、高校受験しょっ?」
「ああ、そだね・・・」
「でね?」
でねでね?と、母は表情を変えずに、僕に近寄る。
は?気持ち悪いんですけど?
そんなに、顔近づけないでください。きもいので。
「柚君は、皇国学院に、通うことになりましたぁーー!!」
「はぁぁぁぁあああ!!!!」
「あら?どうしたの?」
「どうしたのじゃないよぉ!お金は!?そんな、お金あるのぉ!!?」
「特待生で入れば?学費めんじょだし♪」
「♪マークいらないよぉ!!!ていうか、無理ですから!」
「大丈夫♪柚君なら、出来るよ♪」
「30過ぎるのに、女子高校生みたいなノリはやめろぉおおお!!!」
「大丈夫♪住むところは、宿直室に泊まってもらえるよう、いったから♪」
「それって、僕が入学するみたいな言い方だなぁぁぁああ!!!」
「大丈夫♪絶対、合格するから♪」
「消えてくれ。マジで。」
ひゅぅ〜〜木枯らしの効果音がに合う表情を僕はしたと思う。
だって無理だと思っていたから。
このままじゃ、高校もは入れないと思っていたから。
逆に、中学に進入する椛や大学に行く、梓ねぇを優先すると
ココロに決めていたから。
半分、嬉しい気持ちもあった。
けど、けど、けどぉおおお!!!
「絶対、受かんないよ!!」
蒼い空に、僕は思いっきり叫んだ。
そして・・受験当日。
僕は、わざわざもったいない、電車賃を使い、
わざわざ!!(そこ強調)新潟から東京に来たんだよ!?
そこが、落とし穴・・・
周りは、人でたくさんだった。皆、お金持ちっぽい人ばっかで
たま〜〜に、首にダイヤモンドのネックレスをかけている人もいて
思わず、涎が垂れてしまった。
まぁ、こんなかんだで?一応、試験を受けてみた。
その前に、可愛い女の子に出会った。
人ごみの中で、僕は一番に見つけた。
長い、綺麗なピンクの髪を、一つに結んでいて
ぼーと、空を見つめていた。
僕が、ぼーと見ていると、
「なに?じろじろ見ないでよ。」
「はぁ・・・」
「はぁ・・・じゃないわよ!私を見たのだから、罰金10万よ!」
「無理です!僕には、払えません!」
「冗談にきまっているじゃない。この・・・女顔!!」
この、女顔!と言うところが、僕の精神が腐り落ちた。
ヤク、99パーセントフショウ。
キノウテイシぴーぴー
て!ふざけている場合じゃぁ!
「ん・・・試験、お互い、頑張りましょうね。」
僕が、一応言ってみたらその少女は・・
「女顔に言われる筋合いないわよっ!さっさと、不合格になったら?」
「はうっ!」
これで、僕の精神はズタぼろになった。
もう、泣きそう・・・
「じゃね。」
そして、辛口少女は、去っていった。
なに?僕、なんかした??なんか、悪いことやりました?神様!
それなら、あのおバカ母を滅してくださいよ!
あれ、あれですか?僕が間違えて食べてしまった
スーパーのショートケーキ約、150円の高級ショートケーキですか?
すいませんすいません!あれは、間違えてですね〜〜!!
なにやってるんだ・・・僕はぁ・・・
「試験開始!!」
あれ?いつの間にか、始まって!
僕の、前には試験用紙が配られた。
で、書き始めてみると
あれ?簡単じゃね?
あれ?これ、分かるのですけど・・・
あれ?こんなに、簡単なんすか?
ごめんごめん、今頑張る受験生たちよ、すまん。
試験しゅーりょー・・・
以外と、簡単だったな。いけるかも?これ。
いっ!いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやぁぁ!!
すごい不安だ。ものすご〜〜く。
さってと、帰るか!
そして・・・結果の紙が届いた。
結果は?
「ごうかくぅ???さらに、特待生!??」
「やったじゃない!柚君っ!」
最初に喜んでいたのを、僕は後に後悔するのも
一ミリも思っていなかった・・