表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/36

9 リョウの場合<何も見えない>

リョウ

「家で考えたんだけどさぁ…。」

練習の日、自分の考えをケイに告げた。

リョウ

「俺は、楽しいからギターを始めて、楽しそうだから路上も始めて、その理由でやってたんだけど、人を集めることばっか意識がいっちゃっててそのこと忘れてたんだよね、ナカイさんに言われて気付いたわ、人は集めたいけど、俺っちが楽しそうにしなきゃ観客は来ないと思うし…。」

その気持ちはケイと一緒だった。

ケイ

「俺もそう思ったんだよね。自分達が楽しくないとね。」

ケイも考えたことを言った。

リョウ

「だから俺は、あんま気にしないようにしよっかなーって思ったんだよね。まず自分が楽しくなきゃね。」

ケイ

「じゃあ人は集まんなくてもいいってこと?」

リョウ

「ん〜、そういうことじゃなくて、ちょっと矛盾してる感じになっちゃうけど、人は集めたいけどそんな必死になんないっつーか、そんなトコ。」

続けて言うリョウ。

リョウ

「俺が思うに、究極のことって矛盾してると思うんだわ。」

ケイ

「矛盾かぁ、どうゆーこと?」

リョウ

「自分達が唄いたい曲ばっかやっても、人は来ないかもしれないし、集めるためにコピー曲ばっかやっても、今度は自分たちが嫌になっちゃうかもしんないし、犠牲にっていうと変かもしんないけど、人を集めたいならみんなが知ってるような曲をやった方がいいと思う。でも、自分達が楽しくてなおかつ人も来てくれたら、それはそれで最高だよね!」

ケイ

「そうだね。どっちかをとると、どっちかが犠牲にならなきゃね。」

リョウ

「そうなんだよね〜。だから俺は楽しくやろうと思ってさ!」

ケイ

「楽しくやりたいもんね!」

それはケイも同じだった。

2人の考えは一緒だった。



<何も見えない>


作詞 リョウ


いつものよぉに起きた朝 今日は仕事が休みだ

毎日が毎回過ぎて

つまらなく感じる自分がいた

どこかえ行こぉと車に

乗り込み発進させるけど

町をぐるぐるぐるぐる

まわる まわる 目がまわる

僕は何処に行きたくて 何がしたくて出かけたんだろぉ?

僕は何処に行きたくて 何がしたくて出かけたんだろぉ?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ