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31 出番だ!!<3曲目&4曲目>

2曲唄い終えたところで、少しトークを入れることにしていた。

ケイ

「いや〜!こんな大勢の前でやったことないんで、緊張してます!」

今はステージに上がった時よりは緊張がとけていた。

それはリョウも同じだった。

リョウ

「でも、1曲唄ったところでちょっと緩んだね。」

ケイ

「そうだね。えーと、時間もないんで次の曲いきます。」

リョウ

「3曲目は、ゆったりとしたテンポの曲なんで、みなさん寝ないで下さいね!」

ケイ

「寝ないからっ!」



<こころ>


作詞 ケイ


繋がる手と手の中には

銀色した輪っか

サビることもない

割れることのない

それは儀式交わした証


どこまでも突っ走るのさ

ランナーズハイだ

終わることはない

やめることのない

けしてオーバーペースじゃない


近くにいるよ

いてあげるよ

そばにいてほしい

いてあげる


誰かと一緒にいる時に

こんな気持ちが生まれたら

そんな気持ちと隣の人を

ずっと守ってあげましょう

ぎゅっと抱きしめてあげましょう



シーン…

ゆっくりなテンポだった3曲目。盛り上がりづらい。

リョウ

「…さぁ!次で最後の曲となりましたぁ!」

無理矢理いった。無理して上げた。

ケイ

「最後は、今日のライブの為に曲を作りました!まぁエコ的なことを意識して作ったんですけど、聞いてください!」

リョウ

「今日はありがとうございました!」

ケイ

「ありがとうございました!」



<血球>


作詞 リョウ・ケイ


まんまるだと思ってた

地球は実際でこぼこだったよ

つかみドコロが無かったら

全部落ちて無くなる

アイツったら優しいなぁ

でこぼこにしたのは僕ら

傷つけたのは僕らなのに


真ん中だと思ってた

僕は実際ちっぽけだったよ

こんな僕がやれることは

全部壊して無くす

アイツったら優しいなぁ

どうしょもないこの僕を

情けないだけの僕なのに


自分の背中は自分では

よく見えないんだよ

そこに書かれた

「恥」の字を

誰か消してくれないか?




4曲目が終わった。

…ワーッ!!パチパチパチパ…。

観客の歓声と拍手の音が聞こえてきた。

その音しか聞こえてこない感じだった。

テツロウさん

「はい!ありがとうございました!レッドパープルでしたー!」

その声で自分達のステージが終わったことに気付く。

完全に意識はどっかに飛んでいた。

すぐに片付けをしてステージを下りる。

階段のきしむ音はもう気にならない。

下にはワサビのメンバーが待っていた。

ユウカさん

「良かったよー!うまいじゃーん!2人共!」

ケイ

「あざっす!」

照れながら言った。

リョウ

「ワサビのライブ、楽しみに待ってますよ!」

トモさん

「よっしゃ!頑張るベーな!?」

ユウカさん

「そうだね。」

アツさん

「そうだな。」

ヨシさん

「もちろん。」

トモさん

「そこはみんなで、オーッ!って言うでしょ!?」

…。

ワサビの出番は最後の方だ。まだだいぶ時間がある。

リョウ

「出番終わったからさぁ、ちょっと屋台とか見に回ろうよ。」

ケイ

「全然見れなかったしね。自分らでいっぱいいっぱいで。」

出番を終えた2人。結果は良かったのか、悪かったのかはわからないが、いい手応えは感じていた。


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