30 出番だ!<1曲目&2曲目>
拍手の音が聞こえる。
観客の声が聞こえる。
自分達が出しているギターの音が聞こえる。
段々と周りの音が聞こえてきた。
ケイ
「ヤッベー!!」
リョウ
「ケイちゃん、俺、手ぇ、震えてるっぽい…。」
ケイ
「やるしかないよ!」
リョウ
「いっちゃうよ!!」
覚悟を決めた二人。
リョウ
「どーも!!レッドパープルでぇす!よろしくお願いしまーす!!」
無難なすべりだし。
リョウ
「このイベントね、初めてみたいなぁ、そんな感じですけどぉ。自分達はね、路上ライブとかやってるんですよ。。。」
軽く宣伝。
観客シーン…。
ケイ
「なんでよろしくお願いしまーす!!」
…ワァー!!!と観客の声援。
まずまず?のつかみだったと思う。
ここはこの勢いに乗るしかないとリョウは思った。リョウ
「イェーイ!じゃあ聞いて下さい!オリジナルです!」
<ホントはね…。>
作詞 リョウ
どうしよう…
誰にも言えないんだけどこの気持ち。。。。。。
アイツはどう思ってるのかなぁ?
私は気持ち決めています!
私の考え違っていたら…
どう対処したらいいのかなぁ?
わかって下さい!
大目に見て下さい
もし止められたとしても
私の中で決まってたかもデス…
スイマセン!
最後に謝ります
これですむとは思わないけど
ごめんなさい
これで許してくれませんか?
1曲目を唄い終わった。
パチパチパチパチ…と拍手が起こる。
ノートをめくり、2曲目を唄い始めた。
<感謝罪>
作詞 ケイ
笑った顔が好きだから
君のことが好き
理由なんてそれでいいでしょ?
他にないの?ってさぁ…
適当にしたくないから答えない
適当にはできないから言わない
言わないよ
でも怒った顔も好きかも
君のことが好き
ケンカなんかしたくないけど
たまにはってそりゃ変か?
なんで今こうなっているのか
正直忘れました
でも離れる理由もないし
ぜんぜん嫌でもないし
いることが普通になってるんだよ
いないとき苦痛に感じるかも
虜でソーリー
あとサンキュー