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3 始動!!<君がいて>

[いきいき広場]と書かれた看板があった。

リョウ

「超広くね?」

ケイ

「遊園地にあるような機関車とか走ってるよ、小さいけどね。」

この広場は地元の人はほとんど知っていて、休みの時は家族連れで賑わうらしい。

リョウ

「いや〜、いきいき広場ナメてたわぁ!もっとちゃっちいかと思った。」

ケイ

「ちゃっちい言うなっ!練習しよ!」

練習場所を歩きながら探す。

リョウ

「こことか良くねぇ?」

草が生えた広場にたどり着いた。石のベンチがあり、変なでかいオブジェ があった。

リョウ

「邪魔になんないし、座れるし、綺麗だし、なんかこの場所、UFO呼べそう…。」

ケイ

「そうだね。ここにしよっか!UFOはカンケーないけどね。」最後の一言はボソッと言った。

選んだ曲を弾く。リョウはその曲は見ないでも弾けるので、ケイに本を渡した。

弾いてみる2人。

やはり問題はケイだった。合わせようにも、段々音がズレていってしまう。

リョウ

「唄いながら弾くのは難しいかもしれないけど、合わないと変になっちゃうからさ。」

ケイ

「わかった。もっと練習すんわ。どんな感じでやってる?」

ケイが練習の仕方をリョウに聞いた。

リョウ

「とにかく曲を弾きまくったね、俺は。それしかないよ。楽しいから苦じゃないし。」

ケイ

「そうだよね。頑張ろ。」

リョウ

「ある程度、弾ける曲が増えてからだね、路上にでるのは。コピー曲だけじゃなくて、オリジナル曲も作んなきゃな〜。」

まだまだ路上に出るには、時間がかかりそうだった。



練習を終わりにして、家に帰って来たケイは引き続き練習を続けた。

(指も最近痛くなくなってきたなぁ、慣れてきたな)と思うケイ。

ジャンジャカピャン…

(Fも弾ける様になったけど、まだ完璧じゃねーな)しかし、最初の頃よりは上手くなっていた。

(俺も曲作ってみようかなぁ…)無謀にもケイは思った。

(まず、詞を書かないとな)

ケイは曲作りに取り掛かった。



テケテケテーテケテケテー…。

リョウのメール着信音がなった。

リョウ

「せまる〜♪」

口ずさみながらケータイを開く。

ケイからだった。


[曲、作ったぜ!!]


その内容を見て驚いた。

リョウ

「ホントかよっ!」

返信する。


[ホントかよっ!]


口にだした言葉と一緒だった。

ケイからメールが返ってくる。


[練習の日に聞かせるよ!]


(すげぇな)リョウは思った。



リョウ

「聞かせてよ、新曲。」

UFOが呼べる(そう思っているのはリョウだけだが…)広場に着き、早速リョウが聞いた。

ケイ

「練習終わりでいい?」

リョウ

「勿体振らせないで聞かせてよ。」

ケイ

「楽しみは後にとっといてよ。」

リョウ

「…まぁいいけどさ。」リョウは早く聞きたかった。

ジャンジャカジャンジャカ…

リョウ

「もうF、完璧だね。」

ケイ

「マジで!やったぜ!」

練習のおかげで、ケイは詰まらず弾ける様になってきた。

リョウ

「後は、曲を増やすことだね。じゃ聞かせて、新曲。」

ケイ

「なんだよ、それだけかよ。わかったよ。弾くよ。」

リョウがケイの方に体を向ける。

ケイ

「なんか緊張する。」

リョウ

「なんてタイトルなの?」

ケイ

「タイトルは<君がいて>っていうので、バラード系かなぁ?」

リョウ

「おぉ!バラードかぁ。じゃあどうぞ弾いてください。」



タイトル<君がいて>

作詞 ケイ


自分の考えが持てないでいる

どうしたらいいんだ

あなたの為に何かしたくて僕は…

あなたが笑顔になるとうれしくて

あぁ うまく言えないけどあなたの事が好きなんだ


気持ちが伝えられないでいる

そんな僕がいる

だけど諦めれない 失いたくない

あなたが笑顔になるとうれしくて

あぁ うまく言えないけどあなたの事が好きなんだ


ほんの少しの時間でいいそばにいてほしいんだよ

この歌を聞いてくれないか

今 唄えているのはあなたがいてくれてるおかげだよ

ありがとう 好きだよ

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