表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/36

15 100より1<あるがままの思い>

ケイ

「次、いつやろっかぁ?」

今の所、人も来てくれていて2人の活動はノッている。

ケイ

「いつ休み?」

リョウ

「たしか土曜、休みだよ。」

ケイ

「じゃあ土曜日やろっか?」

リョウ

「そうだね。」

ケイ

「また来てくれんといいね。」

リョウ

「そうだね。」

ケイ

「ってかリョウちゃん、そうだねしか言ってねぇって。」

リョウ

「…そうだね。」

ケイ

「ほらまた!どうかしたの?」

リョウ

「なんか…、んー…、何て言ったらいいのかなぁ?そのさ…人が来るのは良いことだけどさぁ、俺っちの曲は聞いてくれてるのかなぁ?」

ケイ

「?」

たしかによくわからなかった。

ケイ

「どゆこと?」

リョウ

「人が来てくれてもさぁ、曲を聞いてくれなきゃあんまし意味ないと思うんだわ。」

ケイ

「う〜ん…。」

リョウ

「…意味ないってことはないけど、あんまうまく言えないんだけどさぁ、なんつーのかなぁ?たとえば…100人来ても、俺っちの曲を聞いてないよりは、1人でもいいから俺っちの曲を聞いてくれる方がいいんだよね、俺は。」

ケイ

「そっかぁ…。」

リョウ

「たとえばね。ぶっちゃけ100人来たらスゲェうれしいし、人が聞いてるか聞いてないかなんてわかんないけどさぁ。」

ケイ

「そうだよね。でも、その考えはいいと思うよ。俺もそっちの考えに賛成だよ。」

リョウ

「とりあえず頑張ることにかわりはないけどね。」

ケイ

「そうだね。」

リョウ

「じゃあ今日は葉留沢の方に行こうか!」

ケイ

「いきいき広場今日、空いてるよ?」

リョウ

「なんか今日はあっちでやりたい感じなの…。」

ケイ

「じゃあ行きますか!」

車は山奥に入っていった。

葉留沢に到着。

リョウ

「ハァー!キモチイー!やっぱマイナスイオン出てるわ!」

ケイ

「毎回言うよね、それ…。」

2人はギターを取り出して、丸太を半分に割ったテーブルに座った。

ジャンジャカッカッジャカ…

オリジナルを唄う2人。

「今日も来たのかい?」

後ろから声がしたので、いったん弾くのをやめ、振り向いた。

そこにはおばちゃんが立っていた。

たぶんここの住人だろう。

リョウ

「こんちはッス。あの…うるさかったッスか?」

リョウは気になっていることを聞いた。

生音とはいえ、おもいっきし弾いているし、外とはいえ、おもいっきし大声で唄っていた。

おばちゃん

「だいじょぶよ〜!逆にBGMとして聞いてるわよ〜!畑仕事してると聞こえてきてねぇ。」

このおばちゃんからBGMという言葉が出るとは思いもしなかった。

そんなことより、迷惑ではないことがわかり2人は安心した。

ケイ

「ありがとうございます!また練習に来るかもしれないですけど、よろしくお願いします。」

おばちゃん

「いつでも来なよ〜!わたし、スギヤマって言うんだけど2人のことみんなに宣伝しとくから、発表する場とかあったら教えるわね!」


のちに、このスギヤマさんが2人の活動の場を広げてくれる存在になるとは、この時はまだ知らなかった。



<あるがままの思い>


作詞 リョウ


あぁ 僕は僕のままでいいんだね

とやかく言われる筋合いはないんだ

あぁ僕は このままでいいんだね

とにかくそれは今わかったんだ


何分何秒の世界の中で

僕は一体 人生を

どのくらい無駄にしてるのだろうか

モチロンやりたいこともある

叶えたい夢だって持ってる

だけど 僕の周りの人達が

いろいろと僕に言うんだ

それはいいことだってあるが

僕を罠にはめようとするときもある

僕は自分がうまく見れないから

すぐに他人に頼ってしまうんだ だけどね

あぁ 僕は僕のままでいいんだね

とやかく言われる筋合いはないんだ

あぁ 僕はこのままでいいんだね

とにかくそれは今わかったんだ


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ