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短編集  作者: 篶-suzu-
9/86

とある少女の勇気と色恋。



昨日の夜、君宛てにお手紙書いた。



「好き」の二文字は、手が震えて書けなかったけれど



口では言えない 君への想いを綴り



私のケータイのメアドを書いて



封をした、この手紙を。



明日、君の靴箱に入れます!







何書けば伝わる?


どう書けば伝わる?


本当に君に伝わる?




不安の中、渦巻く愛と、拒否への恐怖




ちゅっ、と、宛名のところに軽く口をあてる




届いておくれよ、


もう、最後かもしれないチャンスなんだから。







朝、いつもより10分早く家を出た



あの時と同じ、チョコレートの代わりに手紙を持って




どうか どうか



受け取ってくれますように。






昼休み、一応靴箱を確認する



…無い。




念のため、ゴミ箱も確認する



…無い。


ねぇ、それは、受け取ってくれたのかな?




読んでくれたのかな?



引いたかな?



喜んだかな…?




無駄にした紙、4枚。


費やした時間、3時間。


込めた気持ち、沢山。



気味悪かったら捨てて良いと書きました。


本心です。



出来れば、メールしたいと書きました。


会話の方がしたいけど、本心です。



お返事待ってますと書きました。



実際、待ってます。




ねぇ、教えて。



私のメアドは、君のケータイに、入りましたか。





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