名前のない花
この花には名前がないらしい
この花には名前がないらしい
私の両手に咲くお花
色が濁った赤い花
形容するなら真っ白な鳩
なのに真っ赤なその象徴
咲かせたのは誰?
咲き誇るのはどうして?
質問には答えてメシア
いくら叫んでも聞こえないなら叫ぶ意味なんて見つかるはずがない
何度嘆いても戻らないのなら嘆く意味などどこにもない
なのに私は「いつか」、「いつしか」と叶わない祈りを誰かさんに捧げて
バカみたい?どうせ君だってこうなるんだ
喘ぎ、悶えてやっと掴んだ藁は、何の足しにもならないってわかってる
だけどきっと何かに縋らないと生きていけないから
一体誰がこんな私を創ってしまったのか?
私じゃない、私のせいじゃない!
花には必ず葉があるもの
花にも必ず茎はあるもの
この肌は仕切りか?
この爪は飾りか?
私の体についたものは生きず
私の体を着実に蝕み
そして、私の体が根っこから腐り果てて行く
花を咲かせましょう
なぜならその花には力があるから
自分を絶望に誘い、他人を引き離すという大きな力があるから
真っ赤な花よ、君の生まれた意味は何?
花言葉をつけてくれる人も居たのかしら?
居ないならつけてあげましょうか
そうね、無意味なんてどうかしら?
真っ赤な花が、両手に咲く
此花に咲かせ方は有れども摘み方はわからない
そうか、貴方は花ではないのね?
道に咲く野花よりも数億倍醜い、私の花よ




