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短編集  作者: 篶-suzu-
73/86

妙なサビシサ

午前2時、所謂丑三つ時という時間に、目が覚めてしまった

それはいつも起きる時間ではなく、そして起きるべきだと思って目がさめたわけでもなく

ならば二度寝しよう、そう思うのだが、それを試し始めて早一時間なのである



なぜ、寝れないのか?

その理由は定かではないが、猛烈に感じる寂しさが、僕を寝られなくしている、それだけははっきりと分かっていた

ではなぜ、寂しさを感じるのか?

それはきっと、相対的なものだろうと、僕は既に確信している



布団をかけるだけでは物足りない温もり

ストーブだけでは暖めきれない、僕の中の中の方が、君を求めるんだ

名前をつけるなら、それは単なる性欲、色欲の類いかもしれない

はたまた、寒さから身を守るための本能的な欲かもしれない



ただ、その寂しさを埋めるためだけに君を起こすには、僕の勇気がぜんぜん足りなくて

きっといい夢を見ているだろう君、そうでなくても睡眠は動物にとって必要不可欠な行為なのだから、と思うと、やはりこの衝動をもて余す



寝てしまおう、そう思うのに、加速する感情

寝てしまえたら、そしたら僕も君も、快楽を伴う睡眠を貪ることができるのに

でも、寝てしまったら、朝起きたときにもっと寂しくなっていそうだ

そうなったら、どうしようか



そしたら、君が起きている時間に、今度こそ僕の寂しさを埋めてもらおう

君の言葉はいつだって僕を癒すのだから

君の存在は僕にとって至高なのだから

君にとっての僕はどんな存在か、ほんとのところは知らないけれど



ああ、君のことを考えていたら、ようやく眠くなってきた

僕はきっと、目が覚めて始めに君のことを想うだろう

もしかすると、また君が起きていない時間に目が覚めるかもしれないけれど、今はまだ眠い、それだけでいいんだ

僕は問題を先延ばしにすることには慣れているから




おやすみ、僕の愛しきひと。

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