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短編集  作者: 篶-suzu-
70/86

月光

月の光を浴びて

少女は眠りに就く

自身の体が水銀に感じる

その感覚を心のどこかで楽しみながら






初めは魚だった

綺麗な海を気持ち良く泳ぐ自分

でもいつからか黒い影が日の光を遮り

ぱくりと一飲みされてしまう






お次は蛙だった

手が生え足が生え行動範囲が広がった自分

しかしいつかの雨の日に突然に命を終えてしまうことになる





それからは名も知らぬ虫だった

見たことの無い葉の上でよく分からないものを食べる自分

ただし自分を殺したのだけはよく知っていた





少女は微睡みの中

いつかの悲しみを思い出す

頬を濡らす涙の味を初めて味わいながら

月が光らせるその瞳をもう一度閉じて

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