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短編集  作者: 篶-suzu-
7/86

止んで病んで已んで

止んで病んで巳んで





止んで



君の愛が止んで


泣き続ける僕を抱きしめる腕は、もう無くて


君がちょっとでも足を止めないかと期待して


止んだ





病んで



君を想って病んで


僕はただただ歩いて


大きな桜の木を見て


病んだ





已んで



僕の人生はもう已んで


なのにどくどく言う胸に手を当てて



愛してって



寂しいって



苦しいって



後悔して



涙拭いて



ちょっと笑って



君はもう居ないけど、



僕の恋はもう已んだ。





止むことが出来るだけ、マシだよ


病んで、病んで、病んで、もう君しか見えない。


笑えないよ、已んだなんて。

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