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短編集  作者: 篶-suzu-
69/86

ゲンエーのサナカ

キミの瞳に映るのは僕であって欲しい。


そう願うのに、そう呟いた先にキミはいなくて。


代わりに佇む鏡が僕を映し、あまりにも憎らしくて。


…いつの間にか鏡は沢山の僕を映し出していた。


−−−−ゲンエーのサナカ−−−−




大体、僕のことを好きだと言い出したのは誰だっけ?


あの少し肌寒く桜もまだ隠れるような季節に、僕の袖を掴んで握りしめて。


か細く消え入りそうな小さな声で僕の耳を捕らえたのは誰だっけ?


僕はもちろんその時快く告白を受けて、

いなかったよね、動揺して突き放したんでした。




その後もキミはめげずに話しかけたり笑いかけたりしてくれて。


ちょっとだけ気まずさが残っていたけど、僕は応じたり、時には僕から話しかけたり。


楽しい時間だった、

嘘、ちょっとツラかった、色々と。




半年経って、キミはもう一度告白した。


今度もおどおどして、

いや、むしろ僕が応じたことで少し自信を持って。




そして僕はその告白を受けた、

なら良かったんだけど、僕はまたキミの告白を---



あれ?



ぇ、待って、


違う


全部違う




-違うくない。

-キミを僕は振ったんだ




…そっか。

僕はどうやら疲れているようだ。

また記憶違いを引き起こしてしまったらしい。





…もし。

もし、全てが真逆だったら、どんなに良いか…


そう、考えたことはないかね?

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