ひだりてばりあー
私は癖がある。
それは、自分の肌を傷つけること。
具体的には、指の皮を毟る、爪を爪で削る、引っ掻く、掻き毟るなど。
これは所謂リストカットのような、「助けて欲しい」サイン、というよりは、むしろ「近づかないで欲しい」サインの方が近めな、私の自傷癖。
私の鞄には、いつも絆創膏が入っている。
勿論、毟った皮から血が出てきた時用のものだ。
それ故女子力とやらが高いと言われることがあるのだが、そんなことは無い。
考えてみて欲しい、女子力が高い人が、こんな凸凹な爪をしているだろうか?と。
乾燥肌でもが、私の足はほとんどの場合に粉を噴いている。
無論、掻き過ぎて荒れた肌だからだ。
所々に赤い斑点がある為に薬を塗ることは出来ない。
自然治癒を待つのみだが、きっと治る前に掻いてしまうだろう、そんなものだ。
ニキビの跡はとても多い。
何故なら、気づかないうちに潰してしまっているから。
おかげで前髪は分けることを知らない。
私はこれらの癖が大嫌いだ。
こんなことで安定する愚かな私を嫌でも理解してしまう。
けれども、ここから抜け出すことも怖い。
変化は私を置いて行ってしまうかもしれないから。
中間の、ぼやぼやとした空間が無いから、困る。
妄想の中で、右手は私自身を嫌う1人の「私」。
そして左手は、やっぱり私を嫌うけれど私を守ることで存在を確立出来る「私」。
右手は左手の指を毟り、爪を削り、手首を掴んで捻る。
左手はされるがまま、右手のどうにもならない叫びをただただ受け止める。
私は右手も左手も好き。
私の心をよく表してくれる。
だから私は、とりあえず変化に慣れることから始めようと思う。
バリアの無い左手の為と、身を削って抗議する右手の為に。




