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私と、だぁれ
しかめ面のロバが、私に囁く。
理解し得ない言葉は、私の脳内を侵す。
それは甘いお菓子のように、私を虜にしていく。
くらくらする私は、鍵をロバに渡してしまうのであった。
そう、でいしゃす、
So,delicious!
マチガイを口に含んで貴方に渡す、
嗚呼、でりしゃす!
細目に映る私は綺麗かしら?
眠りに就く私は最高に不細工で。
2つ枕を上下に並べた私を貴方は笑う、
それも最高の笑顔で!
ねー あなたはだぁれ?
そうなの、なら私があなたの隣に居てあげるわ
生きましょう、だぁれ!
高く高く、人形が弾けて堕ちた。
これは鉛直投げ上げ?それとも斜方投射?
…あぁ、そうね、だぁれ
あれは垂直跳びだわ!
楽しい時間はまだまだ続く。
でもこの時間はもう終わり、
さぁ、だぁれ、かくれんぼしましょ
私を見つけたらゲーム・セットよ
レディ?ゴー!
そして貴方はまた笑うの。
話す言葉はあのロバと同じ、私を浸す麻薬。
溺れる私が死んでしまう前に、だぁれが来ると良いのだけれど。
そして私は貴方と共に、また眠りに就く。




