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君と僕の不快な共通点 ※
彼女にはロクなウワサが立ったことが無い。
まぁ、美人で金持ち、成績優秀でスタイル抜群ときたら、そんなのは当たり前になるのだろう。
要するに、彼女はいつも1人で。
…それを見ている、彼女に片思い中の僕も1人で。
ちょっとおこがましいけど、なんとなく近いものを感じていたりする。
僕と彼女は全く違っていた。
なぜなら、彼女のさっきの紹介文を真逆にしたのが僕だから。
でも、そんな2人が、1人なところだけ同じ。
『きっと、彼女も何か社会で相容れられないものを持ってるんだ』
…その勘違いも、実は違うところだったりするんだけど。
偶然、道で鉢合わせる僕ら。
僕も彼女も驚いた。
僕は嬉しかったけれど、それも彼女と違うところ。
僕の「好意」とは裏腹に、彼女は「敵意」全開で発言する。
「お願い、来ないで!
私、確かに霊視能力はあるけど----
貴方のような、死者の魂を助けることは出来ないから----」




