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短編集  作者: 篶-suzu-
5/86

君をずっと、待っていた。




「もう…遅いよ。」




僕に聞こえた言葉は、それだけなはずだった。



でも、君の言葉が次々に流れ込んできて、



感情、憂い、哀しみ、憐れみ、



沢山、沢山、流れ込んできた。



ごめんね。




僕は君を、助けられなかった。




もう少し、早く気づけば良かった。




君の香りだけがここに残り、君の姿はもう無い。









----



「もう…遅いよ」



深読みし過ぎる君には、丁度良い言葉だ。



私には、この想いは重すぎた。





愛し、悲しみ、慈しみ、憎み、泣き、叫び、ここに立つ私を、





君は、許してくれるだろうか。





一歩、前へ出た。



君とはもう、これっきり。






ねぇ。



私が居なくなったら、君は悲しんでくれるよね?





そう、信じてるよ。








振り返ることも許されない二歩目を、少しも厭わず、大空へとダイヴした。

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