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短編集  作者: 篶-suzu-
48/86

僕の表現方法。※

僕の目の前に堂々と佇む、真っ白なキャンバス。


右手に持った筆が宙を掻いては止まり、また腕がだらりと落ちた。


まただめだ


もはやイライラすることすら飽きてしまい、ものが散乱して視覚的のみこの部屋は更に騒がしくなった。






真っ白いキャンバスに絵を描くのは苦手なんだ。


 白っていうのは何にも染まってない貴重な色で


  それに描くのは汚している気分になるからダメなんだ





キャンバスっていうのは 大きくてたてかけてあって


 「見てくれ!」って言ってるように見えるからダメなんだ





絵っていうのは自分の考えを伝えるにあたる、僕にとって唯一の手段なのに


 苦手なことばかり重なってるからダメなんだ






っていう僕の考えだけど


 これは全部言い訳に過ぎなくて、本当は怖がっているだけ






そんな考え、君に言うことさえ許されないんだから


 伝える術を奪われてしまっているから


  だから、君は誤解しかしないんだよ






ほら、君のその目


僕の君への好意が悪意にしか伝わってないから、傷ついて


会話もろくに出来ない僕の口から出るそれは、君の脳には届かない






ほら、君の目


僕を見て慈愛に満ち満ちた、微笑ましい雰囲気


僕の好意が何かしらのことで伝わって、嬉しそうに、その瞳に僕を映す






コミュニケーションが成り立たない僕らの間に立つのは、虚像


そういう意味で、君にとっての僕は天使にも悪魔にも成りうる存在。



ネガティブな想像は、出来ればしたくないのだけれども、



本当の僕は、「君にとっての僕」よりも嫌な奴かもしれないね?





----だと、しても。


僕は君にこの好意が伝わるように、と、絵を描き続ける。



唯一なら、なおさら。



君が喜ぶ可能性があるなら。

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