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短編集  作者: 篶-suzu-
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必ず悲しみはここに来る。だから、両の腕を伸ばしておく覚悟を。

雨粒ですら、私を攻撃し始めたあの夜。


恋が必ずしも、何かの力になる訳では無いと知った。


未だにあなたは、私の奥底に留まったまま、涙の中に混じることすらもせず。


もう、いっそのこと。


あなたを飼い慣らすことにしましょうか。


それが、私の中のあなたが望んだことならば。










一歩前へ足を出すと、もう一方が床から離れなかったのはどうして。


手を差し出せば届くと少しでも思った私を罵って、何になるでしょう。


指先が、凍るように動きを硬くしていく刹那、あなたは心を閉ざしてしまった。


言い訳と懺悔、どちらが聞こえが良いかなんて、もう分かっているでしょうに。


価値を降ろし、勝敗を終え、好みを削っていった先は、いつかの私が見たあの景色。


壊したのは、だれ。









理を否定した私は、深い闇に閉ざされたと思い込んでいる鳥。


悪魔に身を食べられあなたは残念がるの、おいしいところを取られた、って。


確認画面を飛ばした、違いなんて分からなかった。


メリー・クリスマスを読み違えることの無いよう、目を大きくして。


穢れた私を突っぱねた、あなたを守って、神様。


悲しみは、いつか必ず私に傷を告げに来るの。


余りの出ないように塵を積み上げたところで、山になるまで待てる気が知れない。


地すら私を蔑むのならば、光すら私を拒むのならば、水すら私を嘆くのならば、私の味方は私だけ。


思い切り吸い込んだ空気が、私の肺をこれでもかと刺した。









名の無い花が無いのに、生まれてすぐ付けられた名を忘れ去られた私を。


大地を賛歌にするくらいなのに、死ぬことを強く望まれた私を。


泣いていると擬人化された蒼空に、一緒にするなと孤立化された私を。


後悔する為に性を受け、背を受け、逝を受けた私を。


苛立ちでも、憐れみでも、無感情でも構わないから、私を、消してお仕舞い。


その後に待つものは、きっとあなたを救うから。


不公平な裁判は、私の敵だから。

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