拝啓愛しき君よ、その二つ目にボクを映し出して
はっきりした日にちは覚えて無いが、今日のような、暑い夏の日だったと思う。
ボクは、いつの間にか、君に恋をしていたんだ。
文化部のボク、運動部の君。
理系のボク、文系の君。
学校で大人しいボク、クラスの人気者の君。
正反対で、接点も同じクラスだというだけ。
話も数回した程度で、メールの返事もたまにしか来ない。
もっと仲良しな男の子は他に居るけど、こんなにどきどきわくわくするのは君だけ。
おかしいよね?だって、ボクは君のことよく知らないし、例えば正確な誕生日とか、好きなものとか、嫌いなものとか、知りたいけど知れないことばかりで。
少し君を見る回数が増えれば舞い上がるくせに、嫌な夢見て落ち込んで。
「なんで好きなの?」って聞かれたら君の好きなところをどんどん言っていくくせに、「格好いいよね」って言われるとちょっと嫉妬したり。
君が他の女子と話しててしょんぼりするくせに、君がボクの近くに寄ってくるだけでもう全てがどうでも良くなる。
恋って、そんなものなのかな?
あわよくば、君の彼女になりたい!
けど、人前で本音を出せないボクは、きっと一緒に居て楽しくないと思う。
出来たら、君とお話したい!
ああでも、アガって変なこと口走ってしまいそうで怖い。
乙女心は複雑怪奇なのです。
今日もね、君の隠し撮り写真を見て、気合いを入れるんだ。
笑った先はボクじゃないけど、君が楽しいならそれで良い。
君が世界一の美少年とは、確かに言い難いけど、ボクの中の世界一で良ければ、もうとっくの昔になってるんだ。
うざがられない程度のメールと、数少ない君との会話と、今日も会えるかもっていう淡い期待。
ボクのその日のテンションに付いてくるのはいつだって『キミが』
青い空、暑い夏。
君への想いを胸に、今日もボクのテンションは最高潮。




