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短編集  作者: 篶-suzu-
26/86

安い涙は馬鹿を買う。


ぼたぼた、よりは、ぽろぽろと、



彼女の涙は頬すら伝わず重力に逆らわない。







「何か」が私を支配する。



欲求、というよりも、むしろ何も考えずに消えていくような具合で。






「分からない。」



何が?



どこが?



どうして?


誰を誰に誰が?



言うな、分からないんじゃないことなんて知っているんだから!






ああ、あの、暑くて眩しい日差しを浴びて、




私はその頃、一体何を考えて生きていたんだか。






「ごめんなさい」



何に対して?



私が言ったの?



どの位反省して!?




思い出せばキリが無い、無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄







いつかまた飛べるって思った私は煙に失礼なほどの出来の悪さ。







彼女は涙を流す。



しかし彼女に何の苦痛も無いことは知っている。



…いや、少し、違う。



泣くまでに同情が得られるか、と、そんなことだけ考えて。






安い涙は馬鹿が買う。



馬鹿は、馬鹿の売った安い目薬を、高値で買い求める。







ありがとうございました、




もういらっしゃらなくて結構です、





返却もお止め下さい。





毎度、ありがとうございました。

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