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短編集  作者: 篶-suzu-
23/86

愛を込めて、17本を









キミに花を買った。

17本買った。

明日、キミは誕生日だった。




真っ赤に燃えた薔薇は、キミは気に入ってくれるだろうか。








キミに誕生日には何が欲しいか聞いた。

答えはチョコレートケーキだった。

予想はしていた。

だから、サプライズで、この花を買ったんだ。






キミのことだから、「キモい」の一言で一蹴しそうだけど。

きっとキミは、この花の意味を知らないけど。

でも、良いんだ。

ボクの気持ちが渡せれば。







当日、キミの家に行った。

部屋に上がるのは久しぶりだった。

遠まわしに、とか無理なボクは、キミにケーキと花を渡した。







キミは、泣き出した。







「生まれてきてくれてありがとう」

「キミがいて、ボクは幸せで、」

「キミのこと、だいすきだよ」





カードのメッセージを必死に読むキミがいじらしくて。

涙を一生懸命拭う姿が愛らしくて。






一言、「ありがとう」と小さく言った声を聞いた時、花を買いに行った時のあの恥ずかしさは、とうの昔に消えていた。









----花の意味、分かった?




----…馬鹿じゃないの。私が分からないはず無いでしょ。




----そっか。そうだよね。えへへ。




----キモい




----うん、ごめんね、えへへ。




----…馬鹿…









真っ赤な薔薇、


ボクの精一杯の、キミへの愛。

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