第1話 始まりの時
生きる意味を見失った少年、天城蓮。 夕暮れの教室で、彼はただ時間に流され ていた。
そんな彼の心に、幼なじみ・陽菜の優し さが灯をともす。
しかし、ある夜、蓮は忽然と姿を消す 。
日常が崩れ、街に異変が訪れる。 これは、少年が「コード」として目覚めるま での、始まりの物語。
夕暮れの教室。
俺は影月高校2年A組の天城蓮
何もすることもない。生きがいもない。
生きる意味などどこにもない
俺は窓の外をぼんやりと見ていた。
周囲の笑い声や声が遠くで響くなか、心はどこか宙を漂っていた。
「連、何考えてるの?」
隣から陽菜の声がした。
幼なじみの橘陽菜。明るくて優しい。
彼女だけは、俺の本当の気持ちを知っている。
でも、それを口にすることはできなかった。
「別に……疲れてるだけ」
そう答えたけど、俺の心は沈んだままだった。
陽菜は優しく笑った。
「無理しないでよ。いつでも話してね」
俺は俯いたまま、何も言えなかった。
学校が終われば、陽菜と一緒に帰るのが日課だ。
けど最近、俺はどこか遠くを見ているように感じていた。
帰り道、陽菜が突然手を握った。
多分相当俺を心配しているのだろう。自殺でもされたら彼女も困るだろうし。
特に感情もわかなかった
「連……本当に大丈夫?」
陽菜の声は、俺の中にわずかに小さな灯を灯す。
そんな日々が続く中、あの夜――。
俺は眠りについたはずなのに、誰かに呼ばれている気がした。
窓の外から聞こえる声。
理由もわからず、俺は無我夢中で窓を開けて飛び出した。
声の正体は分からないまま、ただ走った。
そして――気づけば、闇に包まれていた。
翌日、教室には蓮の姿がなかった。 3日、5日、7日-- 影月高校2年A組の天城蓮は、行方不明とな った。
「...... なんで、いなくなっちゃうの」 陽菜は放課後、蓮の家に行き、母親から状 況を聞いた。
「突然... 夜中にいなくなって... 警察にも言っ たけど、何も...」
陽菜は泣かなかった。ただ、走った。 蓮と一緒に話した歩道橋、買い食いしたパ ン屋、何でもない風景の中に、彼の気配を 探した。
夜、スマホに送ったメッセージを見て独り ごちる。
「私がいるじゃん.....。なのに、なんで
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一週間後。
街は異変に包まれていた。
謎の組織「ゾイオム」が街を襲い、未知の生命体たちが人々を襲っていた。
俺の幼なじみ、陽菜もその危機に巻き込まれる。
彼女は学校の帰り道、ゾイオムの手下に襲われていた。
「やめて!」
叫ぶ陽菜の声が響く。
その瞬間、俺の中で何かが弾けた。
ポケットから取り出した丸い球体――通称「コードボール」を見つめた。
上に投げて、落ちてきたコードボールを拳で潰す。
すると全身が青色になり姿を変えた
「さぁ、戦いの時だ!」
青く輝く体に包まれた俺――コード、ブループラットフォーム。
素手で戦う基本形態。
俺は敵に迷わず飛び込んだ。
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「ま、まさか貴様は……コ、コードか!」
敵は驚き、怯えた。
しかしすぐに襲いかかってきた。
拳を交わし、蹴りを避ける。
俺の拳が敵の顎を捉えた瞬間――
「これで終わりだ!」
強烈な一撃を叩き込み、敵は爆発した。
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変身を解除すると、そこには俺がいた。
陽菜は俺に気づき、驚き、そして心配そうに駆け寄る。
「連……どうしてこんなことに……!」
陽菜の声に、俺は何も言えなかった。
この戦いは、ただの始まりにすぎなかった。
そして、謎はまだ何も解けていない。
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続く
天城蓮の失踪と、街に現れた謎の組織「ゾイオム』。
そして、陽菜の危機に呼応するように目 覚めた“コード”の力。
蓮は何があったのか? コードとは何なのか?
日常が崩れた今、彼の運命は大きく動き 出す。
次回 第2話 覚悟の時
そして、戦いの意味が少しずつ明らかになる。




