表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
平凡な者の異世界旅  作者: 悠遊之抽


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/112

第52章:初めての戦技(せんぎ)

勇者の儀式が終わった後の一週間、風間伊佐かざま・いさはアリアンのもとで魔法の訓練に励んでいた。初日にして、彼はなんと四大属性と光属性の魔法操作をマスター。それ以降の六日間は──


「そこにあるのは……火盾! そして、豪〇球の術!!」


「うおおおおッ!? 師匠!? 今のなに!? めっちゃかっこいいんだけど!? 早く教えて、お願いっ!!」


そう、彼は中二病の妄想を魔法で現実に叶える快感に、どっぷり浸かっていた。


そして──アリアンの心は、静かに、しかし確実に彼の虜となっていく。


(……師匠、やっぱり最強)


口には出さずとも、彼女の内心ではすでに「伊佐様」化が始まっていた──。


* * *


訓練開始から一週間後の朝。


「……師匠。今日も、訓練……いい?」


この日、アリアンは珍しく伊佐の部屋の前までやってきて、控えめにノックした。

だが、返事はない。


「……」


「……師匠?」


無言のまま、彼女はドアを──蹴り破った。


「師匠!? 無事……!?」


目に映ったのは、伊佐が王宮騎士団長アーサーと向かい合って真剣に話し込んでいる光景だった。


「……何のつもり」


鋭い視線がアーサーに突き刺さる。


「誤解しないでくれ。勇者殿と今後の訓練計画について話していただけだ」


「訓練……?」


「そうだ。勇者殿の体調も完全に回復した。陛下の命により、今日から戦技訓練が始まる」


「……いらない。師匠の魔法、最強。剣術、不要」


「命令に背くつもりか?」

アーサーの声に、冷たい威圧が込められる。


「……私の、魔法時間……返して……」


ぼそりと呟くその声に、アーサーはため息混じりに言った。


「……心配するな。午前は戦技訓練、午後は魔法訓練だ」


「……午後、待ってる」


それだけ言い残して、アリアンは静かに去っていった。


「……あいつ、普段からああなのか?」


「魔法のことになると、あんな感じっすね……」

アーサーは小さく肩をすくめた。


「さて、勇者殿。そろそろ訓練場へ行こうか」


* * *


◆ 王宮騎士団・訓練場 ◆


「はっ!」「ふんっ!」「そこだァッ!」


朝から訓練場には、騎士たちの鋭い掛け声と鋼の音が鳴り響いていた。


「うおぉ〜……これが王宮騎士団の訓練場……し、渋カッコよすぎる……!」


キラリと光る甲冑、鍛え抜かれた肉体、統制の取れた動き──

伊佐は目を輝かせながら、まるで少年のように見とれていた。


「ここにいるのは皆、陛下に忠誠を誓った精鋭だ。かつては貴族しか入れなかったが、シャルルマーニュ陛下の代からは実力主義に変わった。出自に関係なく、才能があれば誰でも騎士になれる。平民出身もいれば、もとは奴隷階級の者もいる」


「……うわ。ガチで貴族制度にケンカ売ってるじゃん、あの王様……絶対プレッシャーやばいって……」


「さあ、君の実力を見せてくれ」


アーサーはそう言って木剣を一本投げ渡し、自ら構えを取った。


(来た……アニメの神回、再現タイム!)


伊佐は脳内にある無数の戦闘シーンを早回しで再生し、その中から「今日の一手」を選び抜いた。


「〇の呼吸──《水〇斬》ッ!!(※本気です)」


伊佐が木剣を構え、魔力とともに水流のようなエフェクトが走る!


「な、なんだあれ!?」「魔法効果か!?」


騎士たちの間にどよめきが広がる。


だが次の瞬間──


「スッ──」


アーサーの姿が、かき消えた。


「ゴッ!!」


背後から木剣が背中に炸裂。


「ぐわあああああッ!!?」


伊佐は派手に吹っ飛んだ。


「いったたた……」

背中をさすりながら立ち上がった伊佐に、アーサーが一言。


「魔法で剣技を補う発想は悪くない。だが──」


「だが?」


「基礎が壊滅的だ!! 構え、足運び、打ち込み、全部なってないッ!!」


アーサーの怒号が訓練場に響く。


「……まずは立ち方から、叩き直すぞ」


こうして──

風間伊佐の地獄の剣術修行が、ついに始まった!!



アリアン(Arian):


主人公と仲間:

風間かざま 伊佐いさ〔MAX〕

リック(Rick)

エマ(Emma)

レイチェル(Rachel)



世界・国家:

休ジェスト(ヒューゲスト)〔世界名〕

アレクス王国アレクス



王族・王宮関係者:

シャルルマン・ハンスウォーケン〔国王〕

エリザベート・ハンスウォーケン〔王女〕

ウォリック・ハンスウォーケン〔第一王子〕

ジフク・ハンスウォーケン〔第二王子〕

クリス・ハンスウォーケン〔第三王子〕



宮廷・騎士団関係:

リゼス・アンコベル〔首席女神官〕

アルドフ・ツァイコロフ〔宰相〕

アーサー・リチャード〔騎士団長〕

アリアン・レフォルト〔魔法騎士団長〕

ジュリエット・ナスタント〔初級神官〕

ダンブズ・ホークランド〔前大賢者〕

イレス・ヴォジリット〔メイド〕



他国・神・魔族

東方帝国 ロールス

南方王国 シーク

中土王国 プシス

中土王国 ウランクス

シドレフ・グランシス〔プシス国王〕

魔族将軍 クラシド

魔族魔法将軍 シフィス



神:

光の神 エリクス(エリクス)

大地の神 ディートラ(ディートラ)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ