第38章: 魔族大戦 ‐序章‐ 強大な魔族の魔導士
「闇の魔法 ——《闇滅奔撃》(魔族語)」
突如として、ヒフィスの手のひらから暗紫色の巨大な光線が轟音とともに放たれ、チャリマンとダンブズに向かって直進してきた。
「陛下——!!!」
ダンブズは驚きの声を上げ、すぐにチャリマンの前に駆け寄り、杖を高く掲げて光属性の防御結界を展開した。
「光の魔法 ——《多重護界》!!!」
ヒフィスの攻撃を防いだ後、ダンブズはすぐに光の防御魔法を詠唱し、金色の光の盾が幾重にも展開して二人を包み込んだ。
やがて、ヒフィスの魔法が終わり、戦場は煙と塵に包まれた。塵が散ると、ダンブズが杖を握りしめてチャリマンの前に立ち、冷静にその姿を現した。
「ふふ、面白いわね。(魔族語)」
ヒフィスは冷ややかな笑みを浮かべながら、その光景を見つめた。
「危なかった……!!!もし、もう少し遅れて《多重護界》を使っていたら、私たちは今頃命を落としていたかもしれない。」
ダンブズは疲れた様子で苦笑しながら言った。
「それにしても、あの青い怪物に続いて、今度は恐ろしい魔族の魔法使いが現れるなんて、今の魔族はどれほど強くなっているんだろう……。」
チャリマンは口を開けて呟いた。
「でも、諦めるわけにはいかない。あの青い怪物はまだ動けない、今こそチャンスだ、紫の魔族を一気に倒すぞ!!!」
チャリマンは拳を握りしめて言った。
「はい、陛下!!!」
「ダンブズ、私をカバーして!!!」
そう言って、チャリマンは剣を高く掲げ、ヒフィスに向かって突進した。ダンブズも後方から支援魔法を放ち、ヒフィスを圧迫するように光のビームを次々に放った。
ヒフィスは闇の結界を展開してダンブズの攻撃をすべて防ぎ、さらにチャリマンにも幾発かの闇属性の紫色の光線を撃ち出したが、すべてチャリマンは巧みにかわした。
ヒフィスとの距離が縮まると、チャリマンは一気に光の技を放つ。
「光の魔法 ——《聖光突刺》!」
チャリマンは加速し、ヒフィスに迫る。
「待って——!!!(魔族語)」
瞬時に、純白の光がチャリマンの身体と共に跳ね上がり、ヒフィスの結界に突き刺さった。
「ぎゃあああああああああああああ!!!」
チャリマンは全身の力を込め、怒声と共に剣を振り下ろし、ヒフィスの結界に全力で突き刺さった。
「何だと!?(魔族語)」
ヒフィスは驚愕の表情を浮かべる。チャリマンの光の力が圧迫し、ついにヒフィスの結界が崩れた。
「やったか!」
チャリマンは輝く光を放つ剣を掲げ、ヒフィスに向かって突進しようとしたその瞬間、爆発が起こった。
「陛下!!!」
ダンブズが叫ぶ。
次の瞬間、爆発の煙の中からチャリマンが滑るように現れ、ダンブズの前に立ち止まった。
「まさか、結界を突破した後、すぐに魔法を使えるとはな。」
チャリマンは息を切らしながら言った。
実際、チャリマンの剣がヒフィスの結界を突破したその瞬間、ヒフィスは即座に闇属性の魔法を放ち、チャリマンの剣とぶつかり合い、大爆発が発生した。二人はその衝撃で数十メートル飛ばされた。
「ふむ、クラシード、どうしてあんなことになったのか、少し分かる気がするよ。(魔族語)」
ヒフィスは冷徹に言った。
「この二人の実力は侮れない、もし今日彼らを放置すれば、後々魔族にとって更なる脅威となるだろう。(魔族語)」
「さて——この一手で、どれだけ人間どもが耐えられるか、見ものだな。(魔族語)」
ヒフィスは冷笑しながら呟いた。
「闇の魔法 ——《闇天星雨》(魔族語)」
ヒフィスが呪文を唱え終わると、瞬く間に空に数十の暗紫色の魔法陣が浮かび上がった。魔法陣がエネルギーを集め始める。その光景を見て、ダンブズは震えた声で言った。
「まさか……あれが……。」




