第34章: 魔族大戦 - 序章 - 知恵を持つ魔族
「魔族…話すことができるのか!?」
チャリマンは驚愕の声を上げた。
人族がまるで動物のように扱っていた魔族が、まさか言葉を話すことができ、さらに人族の言語まで習得しているとは想像もしていなかった。しばらくの間、呆然としたチャリマンは、次第に胸の中に不安が広がっていった——魔族の結束は偶然ではないかもしれない。魔族もまた、人族と同様に知性を持った種族である可能性が高い。
「お前たち魔族は、こんな大規模に動き出して、目的は一体何だ?」
チャリマンは鋭く問いかけた。
「魔族を…統一し…強大な国を…築くことだ…」
「それから?」
「この世界を…奪い返す…」
「ふむ…選択の余地はなさそうだな。」
チャリマンは冷徹な目で剣を掲げた。
「アリスの王よ、魔王の下に来て、共にこの世界を築こうではないか…」
「ふざけるな!!!!!」
チャリマンは激怒し、力強く剣を振り上げた。
「人間のアレクス王国の王として、どうしてお前たちのような怪物と手を組むことができようか。お前たちはすでに多くの人間の兵士を殺している。今ここで、彼らの無念を晴らしてやる!」そう言うと、チャリマンは剣を高く掲げ、青い魔族に向かって突進した。
「それは残念だな……」(魔族語)
チャリマンが剣を振り下ろそうとしたその瞬間、青い魔族の周囲から突然、強烈な気流が迸り、チャリマンは数十メートルも吹き飛ばされた。
「な、なんだ!?」
チャリマンがようやく立ち上がったとき、青い魔族の周囲の空気が歪み始め、まるで熱波のようなエネルギーがその体から湧き上がっていた。
「やはり、君の首を取って、私の酒杯にしようじゃないか、アレクス王!!!!!!」(魔族語)
瞬間、青い魔族はチャリマンに向かって猛然と突進し、四本の手で次々と剣を振るって攻撃してきた。
「うっ!!!!!」
青い魔族の剣の振る速度は非常に速く、その上、四つの腕を駆使して連続的に攻撃を加えるため、チャリマンは防御するのが精一杯だった。
「飲み干せ!!!!」
青い魔族の連続斬撃が終わると、猛然とした一撃がチャリマンを数メートル飛ばした。
「……」
「この力…この速度…そして四本の腕…戦況は非常に厳しくなってきたな。」チャリマンは苦しそうに笑いながら呟いた。
「どうした、アレクス王!? 防ぎ続けても、私に勝つことはできないぞ。」(魔族語) そう言い終わると、青い魔族は再び猛然と突進してきた。
「来たか!!!!!」チャリマンは剣を構え、再度攻撃に備えた。
「光の魔法——《万光一斉放射》」
瞬時に何本もの光線が青い魔族に向かって放たれたが、青い魔族はその身を軽やかに動かし、すべての光線を避け、地面に衝突して塵を巻き上げただけだった。
「誰だ!!!!!!」(魔族語)
その時、空から一つの影が急降下し、チャリマンの横に着地した。
「アレクス王、助けに来た!」
「ダンベツ!!!!!」
青い魔族が再びチャリマンに襲いかかろうとしたその時、空中で飛龍軍団と戦っていたダンベツが、地上に降り立ち、チャリマンの側に現れた。




