第33章:魔族大章 - 序章 - チャリマンと魔将
「光の魔法――《輝刃斬》!」
刹那、巨大な光の刃が空を切り裂き、青色の魔族に向けて斬り込む!
「うああああ!!!」
青色の魔族は、慌てて四本の剣を交差させてその一撃を防いだが、衝撃が強烈すぎて、彼は数十メートルも後退してしまった。
「光の連技――《日輝嵐舞》!」
最初の光刃を受けた直後、さらに数本の光の斬撃が次々と青色の魔族に襲いかかる。魔族は必死に剣を振るい、光刃を防ぐものの、その勢いに押され、ついにはアレクス軍と魔族軍の正面戦線へと追い詰められていった。
「これで、我が軍を誤って傷つけることはない。」
チャリマンは冷静に言った。
「おおお、まさかこんな王がいるとはな。部下を思いやる心があるなんて!(魔族語)」
「以前のあの臆病者たちとは違うな。部下を捨てて逃げるだけの連中とは。」(魔族語)
「君、アレクスの王、なんだか魔王に似てるな。君を倒すのはちょっと惜しいかもな。」(魔族語)
「この魔族、話してるのか!? 魔族にも言葉があるのか?」
チャリマンは驚き、剣を握りしめたまま言った。
「ア…ア…レ…ク…ス…の…王…よ…、私は…魔…王…の…直属の…大…将…、名…は…ク…ラ…シ…ド…、君は…魔…王…の…下に…来る気は…あるか?」
青色の魔族は、ややぎこちないながらも、はっきりとアレクス語で話しかけてきた。
「!?」
人間と魔族の接触はほとんどなく、もしあってもそれは常に逃走か戦闘に発展していたため、魔族が言葉を持っているとは思ってもみなかった。チャリマンは驚きながらも、すぐにその言葉が本物のアレクス語であることを認識し、その異常な状況に呆然として立ち尽くすことしかできなかった。




