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平凡な者の異世界旅  作者: 悠遊之抽


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32/112

第32章: 魔族大戦 - 序章 - 激戦!!魔族の包囲網!!

突如として、アリス軍の左右後方――

そこに現れたのは、半獣人の部隊と飛竜騎士たちの姿だった。


「なっ……!?」

その瞬間、アリス軍は完全に包囲される形となった。


「くっ、まさか魔族がこんな戦術まで使ってくるとはな……」

チャリマンは苦々しく四方を見渡し、眉をひそめた。


「全軍に伝えろ!四方向に隊を再編して、円陣を構築しろ!重装騎兵は後方へ回して突破口を探らせる!全力で包囲を抜けるぞ!!」


号令を受け、アリス軍は即座に陣形を切り替え、守りを固めていく。

四方を囲まれていながらも、防御は一切崩れず、敵の波をしっかりと受け止めていた。


その上空――

ダンプズとアリアンが率いる空中魔法部隊が、飛竜部隊を相手に必死の空中戦を繰り広げていた。


「ふふふ……いいねぇ、そうじゃないと面白くない……!」

「そうだよ、チャリマン王……その必死な抵抗こそが、私に快楽を与えてくれるのさ……!キミの首で飲む酒は、きっと格別だろうね!(魔族語)」


「ブォオオ――ッ! ブォオオ――ッ!」


再び鳴り響く魔族の号角。

それと同時に、青き魔族が巨人部隊を率いて正面から突撃を仕掛けてくる!


「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


魔法部隊のほとんどが上空での戦闘に投入されていたため、地上の火力は圧倒的に不足していた。

その隙を突いた巨人たちは、容易くアリス軍の正面防衛を突破。

そして、青き魔族は一直線にチャリマンのいる本陣へと突進してきた。


「どけッ!どけって言ってんだよ雑魚どもォ!!オレの獲物に触るなァ!!!(魔族語)」


「……やれやれ、どうやらアイツは俺が目当てらしいな」

チャリマンは聖剣の柄に手をかけ、深く息を吸った。


「地上に残っている魔法部隊は、すぐに巨人の排除を最優先だ!あいつらを通すな、本陣を死守しろ!!」


そして、彼はゆっくりと剣を抜き放つ。


「さぁて……次は、あの化け物をどう料理してやろうか」


聖剣が淡く輝く光を放つ。

チャリマンは天を仰ぎ、心の中で祈るように呟いた。


「アリスの先祖たちよ……どうか、神と共に我に力を……あの蒼き怪物を、討ち果たすために」

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