第32章: 魔族大戦 - 序章 - 激戦!!魔族の包囲網!!
突如として、アリス軍の左右後方――
そこに現れたのは、半獣人の部隊と飛竜騎士たちの姿だった。
「なっ……!?」
その瞬間、アリス軍は完全に包囲される形となった。
「くっ、まさか魔族がこんな戦術まで使ってくるとはな……」
チャリマンは苦々しく四方を見渡し、眉をひそめた。
「全軍に伝えろ!四方向に隊を再編して、円陣を構築しろ!重装騎兵は後方へ回して突破口を探らせる!全力で包囲を抜けるぞ!!」
号令を受け、アリス軍は即座に陣形を切り替え、守りを固めていく。
四方を囲まれていながらも、防御は一切崩れず、敵の波をしっかりと受け止めていた。
その上空――
ダンプズとアリアンが率いる空中魔法部隊が、飛竜部隊を相手に必死の空中戦を繰り広げていた。
「ふふふ……いいねぇ、そうじゃないと面白くない……!」
「そうだよ、チャリマン王……その必死な抵抗こそが、私に快楽を与えてくれるのさ……!キミの首で飲む酒は、きっと格別だろうね!(魔族語)」
「ブォオオ――ッ! ブォオオ――ッ!」
再び鳴り響く魔族の号角。
それと同時に、青き魔族が巨人部隊を率いて正面から突撃を仕掛けてくる!
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
魔法部隊のほとんどが上空での戦闘に投入されていたため、地上の火力は圧倒的に不足していた。
その隙を突いた巨人たちは、容易くアリス軍の正面防衛を突破。
そして、青き魔族は一直線にチャリマンのいる本陣へと突進してきた。
「どけッ!どけって言ってんだよ雑魚どもォ!!オレの獲物に触るなァ!!!(魔族語)」
「……やれやれ、どうやらアイツは俺が目当てらしいな」
チャリマンは聖剣の柄に手をかけ、深く息を吸った。
「地上に残っている魔法部隊は、すぐに巨人の排除を最優先だ!あいつらを通すな、本陣を死守しろ!!」
そして、彼はゆっくりと剣を抜き放つ。
「さぁて……次は、あの化け物をどう料理してやろうか」
聖剣が淡く輝く光を放つ。
チャリマンは天を仰ぎ、心の中で祈るように呟いた。
「アリスの先祖たちよ……どうか、神と共に我に力を……あの蒼き怪物を、討ち果たすために」




