5-3
寮に着いた途端、龍に強制的に水風呂に入られた。
理由は簡単、アキラの緊急処置があるとはいえ、ぼくの体温はずっと熱いまま。だからいつも水風呂だった。本当は滝の下のほうがいい。
「龍」
返答はないが、外に気配は感じたからきっと聞こえてるだろ。
「このままぼくは何歳まで生きれると思う?」
「………聞いてどうする?」
「どうにもしないよ」
ただ確認したいだけ。アキラに言われたからではない。ただ、この体は果たして卒業まで待つかどうかが気になるだけ。ぼくの予想は恐らく二十歳までは大丈夫だが、ここの来てから力の増幅が前より大きくなってきたから、少し心配かもしれないな。
「また新しいの作る」
「重いし、いくらつけても根本は解決できないから嫌」
「………」
「だから不満があったら、言葉にして話したら?顔見なくてもアンタ今絶対不満そうな顔してるよね」
「言っても聞かないだろ」
「そうよ」
水風呂のおかげで体温が少しずつ下がってきた。体が冷える前に、龍はすでにタオルを持ってドアを開けた。ぼくが動くまでもなく、彼はもう浴槽からぼくを引き上げたし、代わりに体を拭いた。
言葉に出さないが、一切ぼくの顔を見ないことで、彼なりの不満のアピールだ。
「アンタは意見を言う権利がある、ぼくだって聞かないという選択肢はある」
ぼくの服まで着せてから、彼はやっと口を開けた。
「……不毛」
「だけど言わないとわからない。たとえわかってもわからないふりするからな」
「……考えとく」
「…何を食べたらこんな頑固になれる?」
「理不尽の化身に言われたくない」
なんて可愛くないやつだろ。
「………いいや、あんた今日色々我慢したから、このくらい譲ってやる」
彼の思うがままに浴室から、ぼくの寝室に運ばされた。
ぼくの言葉に龍は当たり前と言わないばかりの顔をしているのも腹立たしいな。
「食べれる?」
「紅茶でいい」
ぼくは初日に寝落ちした椅子に下ろしてもらった。その椅子にかけて、太陽がゆっくりと沈んでいくのを眺めている。太陽が弱まって、月も見えるようになったこの時間帯は一番力があふれる。本来なら更に高熱になって、全く動けなくなるはず、ただ今日はアキラの調整があるし、水風呂もしたから、少しだるいが動けないほどではない。
「ね、いつも持ってる本を貸して」
ちょうど龍がクラスの中にたっぷりと氷が入っている紅茶を持ってきたときに聞いた。
本当は自分から見せるように仕掛けたいが、念の為に確認したいことができた。
渋々だがぼくに渡した。
龍から本を受け受け取って、何回見てもこの本にかけた魔法を多すぎると思いながら本を開いた。ぼくが予想した通りの物だったから、すぐ龍に返した。
「満」
「ここ来てからずっと過敏だな。どうして?」
「………安全じゃない」
それだけではないはず。でも、龍がこうして素直に言ってくれるだけでも成長と見なすか。
龍と呼ぶと、彼はぼくの目の前に座った。背が高い龍がぼくより目線が低いのは新鮮だ。彼の右目に覆う眼帯を軽く触った。
予想外のことは意外と多かった。前より他者を気軽に触れなくなった。龍は平気のがわかっているが、これ以上龍の負担をしたくない。そう思って手を離そうとしたとき、龍に手を掴まれた。
掴まれた手を見て、大きさが全然違うなとぼんやり考えているとき、龍との目が合った。相変わらず言葉にしない。視線だけでわかってくれという怠惰さ、本当に呆れる。
彼の瞳は黒曜石のような色、そしてぼくの右耳にあるピアスと同じ色だった。
献身すぎてもうはやキモい。
「もし作るなら手袋がいい」
そうするとご褒美も気軽に与えるかもしれない
「わかった」
「もう寝る。今度はちゃんと熱い紅茶にしなさい」
しばらくは彼の思うままにしよ。
また短くてごめんなさい(汗
ユミアは面白い←
あまりアトリエ感がないですけど←
素材いれるだけで品質が999になるのは微妙な気分←従来のアトリエをプレイする際にかなり苦戦した記憶がある故(笑




