表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リカバリーイニシエーション  作者: 大川太郎兵衛一也
第001章 僕と仲間と異世界と
5/21

第05節 最初の敵、水のルイーズ

「大変なのだ、

今思い出したのだ。


さっきタロットで占った女の人、

『悪魔のカード』が出てたのだ。


きっと魔王の手下なのだ」


「なんだって!」


慌てふためいていると、

酒場に男が駆け込んできて、

怒鳴った。


「大変だーっ!!町の中に女の魔物が現れたぞ!!

広場の噴水の所だ!」


「行きましょう、4人で力を合わせれば

勝てます!」


僧侶マーガレットがそう言ったら、

三人は頷いた。


四人衆は広場の噴水まで

走った。


広場には警察とやじ馬たちが

群がっていた。


「グルルルル…」


噴水の水を飲んでいる魔物。

さきほどの女である。もう人間では無くなっていた。


髪の毛はバサバサ、爪は伸び放題、

口には牙が生えていた。顔には鱗まで見えた。


「間違いないね、さっきの女だよ。

サハギンみたいになっちまってる…」


武闘家シュウが悲しそうに呟いた。


「えーと、噴水の水を飲んで

鱗があるって事は、

あの魔物は水属性なのだ」


と語るのは魔術師ランである。


「じゃあ、俺は火だからレシーブできねえ。

トスに回る。


アタックは土で水を相殺しないといけないから、

土田、お前が止めを刺せ。


ランは風でニュートラルだから、

レシーブするしかねえな」


そう打ち合わせしたら

いきなり魔物は襲ってきた。


相殺する属性は攻撃しやすいのか、

シュウに狙いをつけて爪で引っ搔いてくる。


ランが慌てて風の魔法を唱える。

つむじ風が巻き起こり、

魔物は転んだ。


すると魔物から

紫色の煙が出て幻が少し見えた。


それは男に引っぱたかれている

女の姿であった。


”金をよこすんだ、ルイーズ!”

”何よ、この嘘つきの浮気男!

どうせあの女に貢ぐんでしょ!”


これは魔物の過去に何かあるなと

僧侶マーガレットは思った。


<もしや過去の悪因を解かないと

魔物は倒せないのでは?>



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ