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他に寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。  作者: にのまえ


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九十五

守護竜夫妻と、ナサのお父様に出会えた、あまりにもすごい人たちと出会い。昨日のことは嘘ように感じた。早朝ーー六時、いつもの通りにミリア亭に行く時間に目覚めた。


「ふわぁ、今日の午後、お父様とお母様がミリア亭に来るのよね……ふわぁ、まだ眠い」


「フワァ、眠いな……リーヤの両親が来るのは午後か、昨夜の説明もあるだろうから、いったん騎士団の宿舎に帰るかな」


 わたしの小さなベッドで寝ていたナサは目を覚まして、"チュッ"と軽く朝の挨拶した。


「ん、おはよう……ナサ」

「おはよう、リーヤ」


 北門からの帰り、ミリアさんも店に泊まると言っていたから、疲れて寝てしまったリヤとカヤをミリア亭のソファーに寝かせた。


 このときの時刻は早朝四時。

 着替えと、少し仮眠をとりにナサと家に帰ってきて、汚れた服を脱ぎ、そのままベッドにダイブして二人仲良く眠ってしまった。


 いまは六時だから、二時間、仮眠できた。


「ナサ、シャワー使って、その間に朝食を作るから」


「……オレは手伝わなくていいのか?」


「うん、簡単に目玉焼きとソーセージ、パンを焼いて、コーヒーを入れるだけだから」


「そうか、わかった」


 お風呂に向かったナサを見送ると、わたしは棚からタオルを取り、寝室からナサの着替えを持ってきて、脱衣所のカゴに入れて洗濯物を回収した。


「ここに、着替え置いといたから」

「サンキュー!」


 ナサの服を持ちながら顔がニヤけてしまう。


(フフ、わたしの家にナサの歯ブラシ、ナサの服、お気に入りの枕が増えた……早く、ナサと一緒に住めたらいいのになぁ)


 まあ、仕事の関係上、難しいのだけれど。

 洗濯物入れにナサの服を入れて、エプロンを着けて朝食の準備を始めた。


 トーストがこんがり焼き上がり、目玉焼きとソーセージを乗せたお皿を食卓に置く。ナサの好きな苺のジャムとバター、ケチャップも置いた。……ピーッとコンロのヤカンが鳴りコーヒーいれて、もうすぐお風呂から上がってくるナサをテーブルに着きまっている。


 食卓の上に焼きたての目玉焼きとソーセージが乗ったお皿と、お揃いの猫のコーヒカップ、焼きたてのパン。


(……何気ない日常が幸せ)




 ミリアさんと厨房で簡単なサンドイッチを作り、店前で販売して、そのあとミリア亭は定休日となった。ーー時刻は午後、わたしのモーリスお父様とマリーナお母様、カートラお兄様とアトール弟君が来るのを待っていた。


 カランコロンとドアベルが鳴り、お兄様と弟君が先に入り、お父様とお母様が続いて入ってくる。


 ーー変わりない、お父様とお母様。


「モーリスお父様、マリーナお母様……お久しぶりです」


 ワンピースの裾をもち挨拶して、わたしの横でマントをつけて騎士の格好をした、ナサは胸に手をあて頭を下げた。


 朝、ナサは宿舎に戻り、騎士の服に着替えてきのだ。


「元気そうだな。久しぶり、リイーヤ」


「リイーヤ、元気にしていた? ……ガレーンでお転婆なことをしたとーーカートラとアトールから聞いているわ。お隣にいる方が旦那様?」


「はい、わたしの旦那様のナサです」


「ボクはガレーン騎士団の亜人隊に所属する、トラの獣人、ナサと言います。この度、娘さんと結婚させていただきました」


 もう一度、騎士の挨拶をするナサ。

 

「まあ、なかなか腕っ節の強そうな方ね。獣人の愛は番、一人だけに注がれると聞きました。リイーヤ、素敵な人を見つけましたね」


「はい。お父様、お母様、ナサはとても素敵な人なんです。わたし、ナサに愛されているの……もう、前のように寂しくないわ」


 そう伝えると、お父様とお母様は微笑んで、


「そうか、そうか、よかった。私は娘のリイーヤの幸せだけを願っている。ナサ君、今度、リイーヤと一緒にリルガルド国に来てください」


「はい。……でも、ボクは獣人です。公爵様に迷惑をかけませんか?」


 獣人を怖がる人はいると、ナサがリルガルド国に行って、お父様達に迷惑をかけないか心配した。


「ハハハッ、それがどうした! 言わせたい者に言わせておけばいい……ナサ君は娘の旦那て私の息子だ、遠慮なく甘えてきなさい!」


「ええ、心配入りませんわ」


「ありがとうございます。あの、いま北門の外にボクの母親が来ています、呼んできてもよろしいですか?」


 わたしの両親は『ぜひ、お会いしたい』と頷いた。


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