表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
他に寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。  作者: にのまえ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

93/99

九十一

みんなの心は同じ。


 竜よ、片割れを探して! そのとつじょ……とてつもなく、聞いたことがない鳴き声があがる。


"ギャオォォォォーーーン"


「な、なんだこの鳴き声は?」

「耳が痛い!!」


 北門にきた騎士達はその鳴き声に驚き、お父様とナサ達は"バッ"と中央区を見つめた。その行動から中央区で何者かが今鳴いたのだ。


「やばい、竜の片割れは見つかったみたいだが、その片割れがキレたぞ!」


「まさか、レン達と一緒にいたからか?」


 アサトとナサの声に騎士団、わたし以外は頷く。レン達とは竜と一緒に中央区に言ったナサの友達。まさか、番ーー嫁が違う男といたから?


"ギャオォォォォーー!!"


 リヤとカヤは耳を塞ぎ、ロカは渋い顔を浮かべる。


「竜の片割れはご立腹のようです……ナサ、友を呼び戻したほうがいい」


「ロカ、わかった。……騎士団、ここはオレたち亜人隊に任せて中央区に戻り、人々を避難させろ!」


 亜人隊のくせに何故、貴様のいうことを聞かねばならないと言った表情を浮かべたが、中央区から緊急のベルが鳴る。そして通信係に連絡が入る……


 連絡を受けた騎士は、


「中央区にて、亜人が暴れている。北区に向かった第一部隊はすぐに戻られたし!!」


「かしこまりました!!」

「亜人隊、あとは任せた」


 騎士たちは急ぎ足で中央区に戻っていく、わたし達だけになる北門の外。隠れていたナサのお母様達も戻り、どうするか話し合う。


「なにがあったのか見にいくか?」


「それより、片割れと共にレン達をこっちに呼べばいいのでは?」


 リキさんの言葉にナサは頷く。


「そうだな、呼び戻せば片割れもこっちにくるな、そこで説明をするしかないな」


 ナサはレン達に"すぐに戻れ"の合図を送った。それにすぐ『いまそっちに向かっている』とルフから反応が返ってきた。


「もうすぐ着くそうだ!」



"ギャオォォォォン!!!"



 鳴き声の後に三人と、竜の片割れが北門の外に飛びでて、汗を拭い、ハアハアと息をあげている。


「ウヒョッ、コエェーー!! なんでアイツは俺たちを見て、すぐに怒ったんだぁ?」


「わかんねぇ、なんでだぁ?」

「さて、わかりませんね」


 息を整えながら首を捻る三人。お父様、ナサ、リキは"アーッ"と気付く。ナサの友の彼らは、まだ番のいない独身者。


 チーターのレンは移動のために"ズッと"竜の片割れをお姫様抱っこしながら走っていたのだ。そして、中央区にて嫁の魔力を感じた竜は何処からか会いにでて、レンに優しくお姫様抱っこされた嫁をみてしまい、ショックを受けたと考えた。


 ナサは汗を拭うレンに、


「多分、そのお姫様抱っこのせいじゃないか?」

「かもな、数百年ぶりに会うんだろ?」


 ナサとアサトはいい、ロカは。


「そうですね。私はかろうじて竜の言葉がわかったので、みなさんに伝えますーー


 一度目の鳴き声は『シャン(嫁)新しい番ができたのかぁ!!』で


 二度目は『いつか戻ると、余の帰りを待てと言っただろう!』


 三度目は『シャンはそいつがよくて、もう余を愛していないのか!』です」


 と、ロカは内容を語った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ