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夜の輪郭

作者: 権藤剛

錆び付いた夜に何も望まないように


君と淀んだ光を浴びたい


青のルビィが二度と歪まないように


汚れた花びらを噛み砕きたい


窪んだ眼に泪を溜めて


滲んだ夜を転げ落ちよう


君は愛の何を知ってるの


何も知らない僕に教えてください


泡立った心臓にアルコールを垂らして


誰も知らない化学反応


貼り付いた声に耳を閉ざして


ヒビの入ったステンドグラス


注いだ悪意で


月の眼差しがぼやける


潤んだ唇に咲いた血が綺麗で


とろとろの自己犠牲が溢れて


叫んだ後の空気が甘ったるくて


ぼろぼろの歯が溶けていく


諸々の事情で


夜は咲かないらしい

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