夜の電話
ある平日の夜にて、二人のカップルは就寝前に電話を繋いでいた。
「寝る前に電話するって、うちらほんまにラブラブカップルやん。ラブラブやん!」
「テンション高いね。今日はもうマ○ファナやめた方がいいんじゃない?」
「やってへんわ! はぁ、何か今のでテンションすっごい下がったわ」
「あれ、もしかしてネガった? もう症状がそこまで……」
「大○ネタはもうええねん! 初っ端からブラック過ぎるわ! ラブラブしようや! ボケェ!」
「わぁ……。ツッコミが連打で来る……」
「最後くらいカップルらしい会話しようや!」
「カップルらしいねぇ……。例えばどんなの?」
「えっ!? それは……その…………囁いたり…………ったり……」
「うん? ごめん、ちょっと聞こえないな。もう一回お願い」
「いや、だからその……愛とか囁いたり……好きを言い合ったりや! 言わせんなボケェ!」
「お、おぉ……。なんか怒られた……。」
「言ってや! 言うてや! 好きって言うてやぁ!」
「必死か。すごい暴走してらっしゃる」
「うちも言うから! いやうちから言うわ! 好き好き好きぃぃぃぃ!」
「え? ムキムキムキィィィィ? なに、今ドーピングか何かしてるの?」
「いや、ここでボケるなやぁ! 薬ネタはもうええねんんん!」
「あ、ごめん。ちょっと電波が……」
「電波ゴラァ! 空気よめ――」
「嘘。僕も好きだよ」
「って……え?」
「今日は遅いからまた明日ね。お休み」
「え、あっ、お休みって……切れてもうた……」
「……」
「……」
「……フ、フフッ///」
――side彼氏――
「……」
「……」
「……よく頑張ったよ僕。ちゃんと気持ち伝えられたよ」
今日は600文字。書いてて胃が痛い。