お嫁さんと両親
ある学校の昼休み、教室にて2人のカップルが談笑をしていた。
「うちな、将来はお嫁さんになるん!」
「えっ……。今から人でも殺しに行くの?」
「いや、うちはサイコパスかって……」
「ぼ、僕じゃない! だから頼む! 僕をシルバニアファミリーにするのだけはぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!」
「いやどういう状況やねん! 気でも狂ってんのか!」
「……それで、いきなりどうしたの?」
「いや、そんな深い理由はないねん。ただ……お嫁さんに憧れちゃって……」
「憧れ?」
「うん。うちのおかんとおとんが仲良さそうにしてるのを見てな、うちもこんな風に将来なりたいなって思って……」
「へぇー……」
「あんたんとこはどうなん?」
「僕のとこ? 特に仲良さそうにしてるとこは全然見ないなぁ……。2人とも僕が見てる限りじゃ会話すらしてないんじゃないかな?」
「冷めてるなぁ。むしろ、今じゃそれが普通なんかなぁ……」
「うーん……。でも深夜になるとあんっあんっ喘ぎ声がちょっとうるさいかな?」
「いやめっちゃ仲ええやん! 聞いてるこっちが恥ずいわ!」
「それであまりに気になって2人が何をしているのか部屋を覗いたんだ」
「覗いたん!? 勇気がすごいぃ……」
「すると案の定やっぱり……」
「ごくり……」
「……シルバニアファミリーで風俗ごっこしてた」
「いや気でも狂ってんのか!」