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100点の報酬

 

 ある平日の朝、2人のカップルが学校までの道のりを歩いていた。

 

「なぁ、うちが今日のテストで100点取ったら頭撫でてな!」


「いいけど、じゃあ100点じゃなかったら家燃やすね?」


「いや、リスクがリターンを超えすぎやわ。今ここは地獄か?」


「やるならそれぐらいの覚悟を持って欲しいってことだよ。はい、今僕は放火する覚悟ができました。いつでもいいよ」


「なんやねんそのメンタル論。サイコパス一歩手前やん……」


「でもさ、いきなりどうしたの? 撫でるぐらいなら今してもいいけど?」


「それじゃあかんねん。うちはこの日の為に精一杯努力したんや。その努力の報酬としてあんたから頭を撫でてもらえたら、最高の達成感が感じられると思うねん」


「君のメンタル論は随分乙女チックで可愛いね。ますます好きになったよ」


「せやろせやろ? こっちもして欲しいナデナデを我慢してるんや。きっとしてもらったその時はとてつもない幸福感に満たされるんや! うちは今、その日を目指して生きているといっても過言ではない!」


「まぁでも、ダメだったら家燃やすけどね」


「いや地獄かここは」

 

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