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痛み止め

作者: 雪つむじ

それが正しいことなのか

今でも時々迷うんです


痛いことは嫌なこと

痛いことは苦しいこと

だから

薬でほんの少しでも

楽になれればいいなって


身体的な痛み

歯が痛い

頭が痛い

腰が痛い

胃が痛い

そういったものには

当然のように薬が渡されて

ご飯の最中に

さっとポーチを開けて飲み込んでも

誰も何も言わないんです


だってみんなが経験するから


まるでヴェールがかかったように

さっと痛みが引きます

一時の

ただ一時の快楽のように

魔法は効果を発揮します


即効性のある薬は

その効果をすぐに減じて

でも僕たちは馬鹿だから

いつまでも

いつまでもいつまでも

いつまでも

薬が効いているんだと思って生活します


一回だけ

一回だけ


そう言って

今日もポーチに手を伸ばします


もちろん

飲み続けなければいけない痛みもあるけれど

でも

飲んでますって言えばそれでお終い

だって痛いんだもん


じゃぁ

見えない痛みのために

毎日薬を飲まなければならなくなったら

どうするんでしょうか


だって痛いんだもんって

やっぱり言うんでしょうか


そうして

痛みに鈍くなっていくんです

ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言]    つむじさんへ  日本では、熱が出ると下げようと躍起になりますね、  熱は、からだが悪いもんと戦ってる証拠。  無理に下げんと、紅茶にシナモン入れたん飲んで  温めたらよろし、 …
[一言] 常用してると、効かなくなりますよ。 痛いのが、からだなら生きてる証拠。 痛いのが、こころなら進んでる証拠。 Goalは あるから 大丈夫。
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