Epilogue(1)
半年以上放置してしまいました。
あれから繁忙期に突入したのと、PC不調でイラスト関連がほぼ壊滅してしまい、なんとかしようとしましたが、復旧ならず……。
なにはともあれ、完結だけでもと思い、文章だけでも公開させていただきます。
+ 終焉の後 +
GM UGN施設が炎上した次の日。
/UGNの上司 「“Pricker”アイは…美空 節子だったのね……。まだ、葛篭苑吉という存在も残っているようですが、恐らく問題はないでしょう。
情報を総合すると、この街のどこかにいることは間違いないようね」
今まで、俺に送られてきたメールは、美空節子の部屋から発見されたファルスハーツ仕様の携帯電話から送られてきたものらしい。
GM/美空父 「そんな……あの子がそんなことをするわけがない、するわけがないんだ!!! 僕は、葛篭苑吉なんて知らない!!!(連行されていく)」
俺は、ただそんな光景を部外者のように、見つめていた。
なにもできなかった。
本当に、なにも―――
暁 魅呼音 『ごめん、正輝。もう少し、心の整理をつけないと…あんたたちに会えないから……だから、それまで、一人にして……』
魅呼音から、そんなメールが届いていた。
操られていたとはいえ、俺は魅呼音にひどいことを言ってしまった。
償いたい。
俺は償いたいのに。
GM/坂本 「春日くん……君は、これから指宿さんを守りなさい、全力で」
春日 正輝 ……ええ。
GM/坂本 「……私は……妻をジャームから守ることができませんでした。それが、きっかけで私はUGNに入ることにしたんですよ」
正輝 坂本さん……。
GM/坂本 「あなたには、まだ指宿さんがいます。あなたの帰る日常をこれからも守りなさい」と、ここでサングラスを取ると、坂本さんは美形だったのだ(笑)。
一同 なに!?(笑)
GM ちなみに、20代後半ね。
正輝 外見までかっこよかったのか、坂本さん(笑)。「だけど……」
GM/坂本 「そんな、弱気なことではいけませんよ」
正輝 いえ、俺……俺…あんなに憎かったあいを目の前にして、なにもできなかった……。
GM/坂本 「その力は、そんなことのために使うものじゃないと、私は信じていますよ(にっこり)」
正輝 ……坂本さん…ありがとうございます……。
GM ということで、正輝と椎奈は、家に帰るように言われる。
こうして、事件は解決した。
した……はずだ………。
だが、
おかしい。
なにかがちぐはぐで、引っかかる。
それが、なんなのか俺には分からなかったが。
大切ななにかを見落としているような。
そんな嫌な予感が―――
ダブルクロス・リプレイ - LoveSyndrome/恋愛症候群 -
Epilogue――START
+ 10月21日(日)の午前 +
10月21日(日)―――
GM 翌朝。正輝は目を覚ます。ちらかった自分の部屋。今はもう不在となってしまった夕美の部屋……。
正輝 (ぼそりと)夕美………。
GM そして、いつものように新聞を取りに行く。一週間この家に帰っていなかったせいで、新聞や郵便物などが溜まっている。その中に、連太郎からの手紙が一通。
正輝 連太から……?(手紙を読み始める)
GM/霞谷 連太郎 『お前が、今、どんな状況に巻き込まれているのかよく分からない。警察に連絡したとか言っていたが、あれ、嘘だろ?
お前のことだから、今ごろ、なんとかしようとしているんじゃないのか?』
正輝 連太にも、心配かけちゃったな………。
GM/連太郎 『だから、微力ながらオレも手伝おうと思う。なんとかしたいと思う』
正輝 ……え?
GM/連太郎 『これは、オレが勝手にすることだから、お前は気にしなくていい。じゃあ、またな』
正輝 ……うお!? いや、事件は解決したんだ……(自分に言い聞かせるように)……それで、この手紙が投函されたのはいつだ?
GM さあ? ここに直接投函されたみたいだし。
正輝 まさか、連太……あいに…美空さんにすでに会っていたのかも……。とりあえず、連太の携帯に電話を……。
GM 電源が入っていないのか、繋がらない。
正輝 ぐぁ……。し、椎奈に電話してみる。「(とぅるるるるる)…椎奈か!?」
指宿 椎奈 (電話に出て)……もしもし、どうしたの、正輝……?
正輝 実は――(連太のことを話す)――というわけなんだ。たぶん、大丈夫だとは思うんだけど……もしもってこともあるだろうし……。それで、これから連太の家に行こうかと思って……。
椎奈 ……私も、行くわ……。それに、その前に坂本さんに連絡しておいた方がいい…と思う……。もしかしたら、事件現場の近くにいてUGNに保護されているかもしれないし……。
正輝 ああ。じゃあ、頼んだ。ええと、じゃあ、12時に駅前で待ってるから。
椎奈 ……コクリ(頷く)。
(椎奈 詳しいことは、UGNに拘束されている美空節子に聞けば……)
GM おや、なにをおっしゃっているんですか? 節子は、あの戦闘でHPが0になり、戦闘不能。その後、天井に潰されて即死だよ。
(椎奈 ……あ)
(正輝 GMに殺されたんだよな(笑))
GM おや、なにをおっしゃっているんですか? 正輝が夕美を助けるために、美空節子を見殺しにしたんじゃないか(笑)。
(正輝 ちょっと、待てぃ!(笑))
一同 (笑)
椎奈 とりあえず、坂本さんに連絡して連太郎さんについて聞いてみます。
GM 残念ながら、連太郎はUGNに保護されていないね。見つけたら、保護してくれるそうだ。
椎奈 見つけて欲しいですが……そこまでUGNはしてくれませんね……(苦笑)。
GM そうだね、今はあの施設の事後処理やら、葛篭苑吉やらで、それどころじゃないから。
この後、連太の家に着いたが誰もおらず――家宅侵入(椎奈がヘアピンでドアを開けた)までしたが、結局なにも分からなかった。
正輝 連太があいに襲われる理由もないし……いや、不用意にあいに近づいたりしていれば……。
椎奈 どうするの、正輝……?
正輝 そうだ、クラスメイトに聞いてみよう!(とぅるるるるるる)
GM/クラスメイト 「(電話が繋がって)お、正輝じゃん。どうしたんだ? この一週間学校に来ないし……みんな、来ないし……魅呼音や連太や……」
正輝 ……か、風邪で……。
GM/クラスメイト 「そうか、風邪が流行っているのか……見舞いにでも、行こうか?」
正輝 いや、いい……そ、それじゃあな……(電話を切る)。……こ、こうなったのも……全部、俺のせいだ……(落ち込み)。
GM ……馬鹿だな、聞かれるに決まっているだろう(苦笑)。
椎奈 (そっと肩に手をやって)正輝のせいじゃないわ……。
正輝 椎奈………。
+ 10月21日(日)の午後 +
正輝 どこかに、捕らわれているにしても……UGNの方が、捜索は得意だろうし……俺たちの入り込む余地はないだろうな……。仕方ない、夕美の見舞いでも…行くか……。
GM ええと、UGN施設が炎上したので、夕美は少し遠くの施設に入院している。正輝と椎奈の二人で行くんだよね?
椎奈 ……コクリ(頷く)。
正輝 付き合わせちゃって悪いな……。
椎奈 ……ううん、気にしないで……。
GM じゃあ、夕美の病室に入った。
夕美 (病室に二人が入るのを見て)…………!!
正輝 夕美、見舞いに…。
夕美 (目を大きく見開いて)あーーーーー!!! あああああー!!!!(暴れる)
正輝 ゆ、夕美!? どうしたんだ!!?
夕美 あああああああーーーーー!!!(泣き叫ぶ)
………………。
…………。
……。
この後、看護婦さんがやってきて、夕美をなだめていた。
どうやら、椎奈の「長い黒髪」に反応したらしい。
それを聞かされた時の、
椎奈の悲しそうな顔が忘れられない。
泣き叫ぶ夕美の顔が忘れられない。
正輝 夕美は、本当に…治らないんですか……?
GM/医者 「残念だが、あれ以上悪化させないことで精一杯だ……」
正輝 そう…ですか……。
GM/医者 「こちらも、最善を尽くすよ……」
正輝 夕美を…よろしくお願いします………(頭を下げる)。
あの家に一人でいたくなかった。
それを察してくれたのか、椎奈は俺の家で夕ご飯を作ってくれると言い出した。
もちろん、それを断る理由もなく、俺は台所で椎奈が料理を作るのをただ見つめていた―――
+ 一夜 +
GM というわけで、正輝と椎奈は夕飯を食べている。
正輝 …………。
椎奈 …………。
二人 ………………。
正輝 明日から、学校だな……。
椎奈 ………うん。
正輝 授業、結構進んだだろうな……。
椎奈 ………うん。
正輝 …………。
椎奈 …………。
二人 ………………。
正輝 …………。
椎奈 …………。
二人 ………………。
正輝 (箸を置いて)……俺に………俺に…できることは、もうないのかな……?(ぼそり)
椎奈 ……そんなこと…ない……そんなことないから……(少し悲しげな微笑み)。
正輝 (俯きながら)……俺は、これからなにをすればいいんだろう……? みんな、もう…死んじゃったのかな……?
椎奈 ……大丈夫だから………根拠なんて…全然ないけど……。
正輝 ……そう、だよな……(暗い表情)。
椎奈 ……ぐにぃ(突然、正輝の頬を引っ張る擬音)。
正輝 ひ、ひいな?
椎奈 正輝は…笑っていた方がいい…から……(と、手を放す)。
正輝 ………ありがとう………(微笑み)。
椎奈 ………うん(頷く)。
二人 …………。
正輝 ……その……。
椎奈 ん?(正輝を見つけ返す)
正輝 椎奈は、変わったな……。
椎奈 え…? そ、そうかな……?
正輝 その…なんだ。えーと……か、かわいくなった………(赤面)。
椎奈 え……(赤面)。
二人 ………(赤面)。
GM 気付くと、結構な時間になっている。
椎奈 もうこんな時間……そろそろ、帰らないと……(と、立ちあがる)。
俺はこの時、椎奈の手を思わず掴んでしまった。
今、ここで椎奈が帰ってしまったら、
今、ここで椎奈を帰してしまったら、
俺は、また一人になってしまう。
俺はこの広い家に一人になってしまう。
――朝起きたら、誰もいない。恐い、恐いんだ。椎奈までいなくなったら、俺。もう、俺は………。
――お願いだから、俺を一人にしないでくれ……お願いだから……。
――私はどこにも行かないから、これからも、ずっとそばにいるから……。大丈夫だから、正輝………。
――だから、泣かないで……正輝………。
――椎奈……。
確かなものが欲しい。
この約束を確かなものにしたい。
これは、
愛というには、あまりにも利己的で。
あまりにも、ずるい。
俺は椎奈に逃げているのかもしれない。
そんなことが分かっていても、
俺には、人の温もりが必要だった。
臆病で、
卑怯で、
最低な俺。
こんな俺。
椎奈と身体を合わせながら、そんなことを考えていた。
ずっと昔に、置いてきたものを、必死に取り戻すように。
必死に拾い集めるように。
俺は、
椎奈を、
好きなんだろうか?
愛しているんだろうか?
そう、
確かなものなんて、そこにはない。
確実なものなんて、そこにはないんだ。
ただ、
椎奈はそんな俺に向かって、
微笑んでくれた―――
ああ―――
いつか、
君に、
本当に心の底から愛していると言えたなら、
それはとても幸せなことなんだろうな―――
その日、俺は椎奈と契りを交わした。
+ 次の日の朝 +
GM 10月22日の月曜日。
正輝 (窓から差込む朝日を見て)朝か……。
椎奈 …………すー(寝)。
正輝 (椎奈を優しい瞳で見て)……朝ご飯でも、作るか……。
GM いつものように、新聞を取りに行くと、大きな黒い鞄が門のところに置いてあった。
正輝 ……なんだろう……?
+ 暁魅呼音 +
門のところには、大きな黒い鞄が置いてあった。
俺は鞄の底から染み出しているモノが気になってしかたなかった。
震えそうになる手で、そっと鞄のチャックを開ける。
じーー。
という音。
鼓動が早まる。
喉が渇いていた。
目に飛び込んできたのは、白い身体。
所々に、赤黒い染み。
そして、染みのついた金色の髪。
「あ…ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
顔を、主に目の部分を何度も何度も何度も切り裂かれた跡。
そして、手足が身体の上に束ねてあった。
胸には、何度も何度も刺したような跡。
「なんで、魅呼音…みこと……が………」
黒い鞄の底からは、少しずつ赤色が広がっていく。
魅呼音の四肢の付け根が見える。
手と足を取り払われた、捨てられたマネキン人形のように。
魅呼音には両手足が繋がっていなかった。
そこから、
じわりじわりと、
血が零れ落ちていた。
それが、鞄の中に泉を作り、そこから染み出て、地面にまた泉を作る。
いつから続いたのか分からないその繰り返しの流動。
むせ返るような、匂い。
じくりじくりと、
頭の中を蝕むなにか。
繋ぎ止めていた一線が、ぶつりと切れそうになる。
胸が微かに振動していた。
生きている―――!!
魅呼音 (朦朧としながら)いやぁ……もう、やめて……。
正輝 (魅呼音を抱き上げて)魅呼音、魅呼音っ!!!(叫) 事件は、事件は終わったんじゃ…終わったんじゃないのか!?
魅呼音 まさ……き…………正輝……?
正輝 (必死に呼びかける)魅呼音、俺だ、俺だよ……。
「ぅあ……ぁ……あいつを…………助けてあげて……」
「おねが、い……んぐっ」
ここで、口から血を吐く。
正輝 魅呼音、魅呼音、みこと………誰が、いったい誰が……みこと、みことぉぉぉ!!!
魅呼音 …ぅぅ……痛いよぉ……。
GM 魅呼音はここで完全に意識を失った。
この後、急いでUGNに連絡した―――
+ トモダチ +
GM 椎奈だけが、UGNの上司に呼ばれる。
/上司 「暁さんは、葛篭苑吉にやられたというのかしら? ……判断できる情報が少なすぎるわね。ビデオに映っていた犯行現場も、被害者たちも未だ発見できていません。
これらが、別の事件とは考えられません」
椎奈 美空節子は……?
GM/上司 「美空節子の死体は、今朝、UGN施設跡から発見されました。彼女ではないということよ」
椎奈 ……そうですか……。あの……魅呼音の容体は……?
GM/上司 「暁さんは、両手両足をふちに歯のついた――恐らく、ノコギリかなにかで切断されたと思われます。目は瞳孔の部分まで裂けていて、失明。胸につけられた傷は、肺にまで達していたわ……」
椎奈 …………(暗い表情)。
GM/上司 「オーヴァードとしての生命力が、彼女を今、生かしている状態なのよ……」
椎奈 …………。
GM/上司 「それと、春日くんしか見ていない日和川さんのビデオですが、未だ回収できていません。恐らく、燃え尽きてしまったと思います」
椎奈 彼女が……その、まだ生きていて犯人という可能性は……?
GM/上司 「それはないでしょう。彼女は、ウィルスに感染していないことも、妊娠していていないことも、検査済みですから……」
椎奈 妊娠?
GM/上司 「9月の事件で伊集院十和に捕らわれていた時、彼女は暴行を受けたのよ……。みんなには、黙っていてと頼まれましたが……」
椎奈 そう、ですか…………。
俺は……。
それを盗み聞いていた。
後悔?
分からない。
懺悔?
許されるわけがない。
許してくれる相手もいない。
GM ちなみに、魅呼音は10時間ぐらいの手術が終わったばかりだ。
正輝 (ふらふらと魅呼音の病室に行く)
GM 様々なコードで機械と繋がっている魅呼音。それを見ているとふと、湧き上がる衝動。
/正輝 「殺したほうがいいよ。こんなの、生きている方が辛いだろ?」
正輝 そ、そんなことは……。
GM/正輝 「トモダチだろ? だったら、お前が救ってやらないと。お前の手で殺してやらないと」
正輝 だめだ…そんなことは…できない……。
GM/正輝 「なんなら、俺が代わってやろうか? どうせ、もうお前は、10年前に母親の血で汚れてるんだよ(ニヤリ)」と、ここで衝動判定。
正輝 (ころころ)……成功。「違う…俺は、俺は……そんなことしたなくない、したくない……」
魅呼音 ………………。
正輝 (答えぬ魅呼音に向かって)…俺のせいなのかな……あの時に、あんなこと言ったから、お前の後を追わなかったから……俺は……。
魅呼音 ………………。
正輝 (答えぬ魅呼音に向かって)魅呼音、俺はどうしたら許される? どうしたら、償える?
魅呼音 (唇が少しだけ動く)………。
正輝 魅呼音っ!
魅呼音 (……まさき…おねが…い……きら…わ…ない…で……)
正輝 ………違う、俺は魅呼音のことを嫌ってなんかいない…いないんだ……。
魅呼音 ………………。
正輝 ………みこと………。
椎奈 (後ろから声をかける)………正輝。
正輝 (振り返って)椎奈………。
椎奈 無理しなくて…いいのよ……。
正輝 無理、なんてしてないよ……(悲笑)。
二人 …………。
正輝 魅呼音を、こんな風にしたのは……美空さんじゃないってことだよな?
椎奈 ええ。
正輝 葛篭苑吉って奴なのかな?
椎奈 分からない……分からないけど…調べる必要はあると、思うわ……。
正輝 例え、UGNに止められても…俺は犯人を突き止めて、俺の手で……決着をつける……。そして、椎奈は……俺が、守る……絶対に、守る……!
椎奈 ……正輝……。
GM そうしていると、君たちはUGN上司に呼ばれる。
+ UGNの依頼と思い出 +
GM/上司 「先程ですが、病院跡地付近で、暁さんのものと思しき血痕が発見されました。その現場近くから、ファルスハーツの地下施設の入り口も発見されました。
その中に、葛篭苑吉がいる可能性があります」
正輝 そこに、アンナたちも……。
GM/上司 「その施設には、オーヴァードによる少数精鋭で乗り込むことになります。現在すぐに動けるオーヴァードはあなたたちしかしません……。ですから……」
正輝 言われるまでもありません!
椎奈 ……了解しました。
GM/上司 「他にも、優秀なエージェントを3人つけます」
GM はい(と、魅呼音と夕美にエージェントのデータを渡す)。
(魅呼音 あ、あたしたちがやるのね)
(夕美 やった~、ずっと暇だったんだよね~。って、夕美はトループだよ(笑))
一同 優秀なトループか(笑)。
(椎奈 私たちより、活躍したら嫌よね……(笑))
GM 「“エキセントリック・サファイア”“レイニィ……」
一同 えきせんとりっく!?(爆笑)
GM おお、間違えた(爆笑)。
*“エキセントリック・サファイア”=“テンパった蒼”(笑)。正輝には、相応しいかもしれません(笑)。
GM/上司 「“エレクトリック・サファイア”“レイニィ・バレット”。あなたたちに任務を依頼します。
オーヴァードを制するのは、オーヴァードだけです。しかし、それ以上に危険もあります。あなたたちは大事なものを守りなさい」
二人 はい!
正輝 (出発前に)……行ってくるよ、魅呼音……。
それには、生命維持装置の音しか答えてくれないと分かっていても……。
GM ということで、地下施設突入前。
正輝 …………。
椎奈 …………。
正輝 ……なぁ、椎奈。葛篭苑吉ってどんな奴なんだ……?
椎奈 ……10年前のこと、よ。彼は、2人のオーヴァードを連れて、UGNから逃亡したの……。
正輝 …………。
椎奈 一つ、お話をしてあげるわ……。あるオーヴァードの話を……。
正輝 え?
椎奈 ただし、質問はダメ。聞き返すのダメ……いい?
正輝 …あ、ああ(頷く)。
椎奈 それは、一人の銃使いの女の子……。
正輝 ……それって……(椎奈に止められる)。
椎奈 ……その女の子は、産まれた時に生きているのが不思議なくらい弱かったの……。
私は、どうしてオーヴァードになったのかを。
父親のことを。
母親のことを。
私のことを。
10年前に殺してしまった一人のジャームのことを。
それからの私のことを。
そして、今の私のことを。
正輝は最後まで黙って聞いていてくれました。
椎奈 ――これで、この話はおしまい。
正輝 ……そう、か……。
椎奈 …………。
正輝 なあ、椎奈……俺は、答えも、確かなものも、まだ見つけていない……でも、これだけは言える……。俺が…椎奈を守るよ(椎奈の目を見ながら)。
椎奈 ……うん、わかった……(微笑み)。
俺たちは、対ワーディングマスクをつけたエージェントに案内にされながら病院跡地の奥にある山道を歩いていく。
そして、とある一点でエージェントが止まった。
一見してなにもない崖に、突如として扉が開かれた。
その中は、むき出しのコンクリートの通路、錆ついた鉄の扉など、まるで牢獄をイメージさせた。
10年以上も放置されたようなこの地下施設。
裸の電灯が、通路をぼんやりと照らしていた―――
+ 地下施設 +
漠然とした不安を抱えながら、通路の奥へと進んでいった。
そして、俺たちを誘うかのように下に続く階段が目の前に現われた。
GM 階段を降りるか、このままこの階を調べるか。
椎奈 ……ここで、別れるのは危険よ、正輝。
正輝 ……でも、前は……。
魅呼音/UGNのエージェント1 「当然です。我々は一つで行動しろと命令を受けています」
GM ナイスだ、エージェント1(笑)。
椎奈 そうね(頷く)。
正輝 ……そ、そうだな。
夕美/UGNのエージェント2 心の中では「なにを今更。ちっ、素人め」と思っちゃうよぉ(笑)。
一同 ナイスだ、エージェント2(笑)。
正輝 ぐぁ……(笑)。
椎奈 ……全員で、降りるわよ……。
GM 椎奈が先行して、階段を降りていく。そして、降りた先は広い部屋がある。
椎奈 辺りを見渡してみるわ。
GM すると、異形化したジャームが何匹も群れている。爬虫類系で爪が鋭いキュマイラが1トループだ。
椎奈 (拳銃を構え直して)戦闘…開始ね……。
椎奈 ただのジャームみたいだし……《オウガバトル》、《コンバットシステム:射撃》でその群れごと撃ちます。(ころころ)……26。
GM (ころころ)回避できません。
椎奈 ダメージは、17点です。
GM トループなんで、一瞬で沈黙した。
正輝 よし、一瞬でケリがつい…。
GM と、そこで隠れていたジャームが一匹登場する!
魅呼音/エージェント1 じゃあ、あたしの攻撃ね。(ころころ)13。
GM/ジャームD 「GRUUUUU!」(ころころ)15……回避した。
夕美/エージェント2 じゃあ、次は夕美だね。(ころころ)17!
GM/ジャームD (ころころ)23。
椎奈 おしい……。
正輝 俺の番だな。まず……。
GM というところで、正輝に《錯覚の香り》+《蝕む声》+《竹馬の友》が使われる。
正輝 やばいな、(ころころ)……やはり、抵抗できなかったか……。
GM 『一人でこっちにいらっしゃい』『みんなに会わせてあげる』という声に導かれるように、一人で右の隠し通路に行ってしまう。
夕美/エージェント2 「(正輝に向かって)Hey! 一人で行動するなって、言っただろ! Guy!(笑)」
一同 外人だったのかよ!!(爆笑)
正輝 ぐぁ~、すまない! 椎奈を守るって言ったばかりなのに……この言葉に抗えね~!!(笑)
椎奈 (正輝の行動に気付いて)正輝っ!
GM と、叫んだ瞬間、正輝は壁の隠し通路の向こうに消えてしまう。
+ 葛篭苑吉Ⅰ +
GM/ジャームD 《獣の殺意》+《獣の力》他で攻撃。(ころころ)…28。
夕美/エージェント2 (ころころ)無理だった……うんと、トループだから死んだよぉ。「OH MY GOD……こ、故郷には帰れそうもねえぜ……」
一同 エージェント2~~!!
椎奈 私の順番ね。よくも、エージェント2をっ! (ころころ)……命中した? それなら、23点ダメージよ……。
GM/ジャームD 「GYAAAAAAAA!」と言って、倒れる。
魅呼音/エージェント1 「く、なんてことだ……」
夕美/エージェント2 えへへ、死んじゃった(気楽)。
魅呼音/エージェント1 「あの正輝というオーヴァードのせいで、死んじまった……」
(正輝 お、俺のせいなのか!?(笑))
一同 お前のせいだ!!!(笑)
(夕美 う~ん……確かに、お兄ちゃんがいれば、エージェントが死ぬ前に倒せていたよね~)
椎奈 ……ごめんなさい、私がもっと早く……。
魅呼音/エージェント1 「いえ、いいんです……(苦渋の顔)」
GM 熱いな、エージェントたち(笑)。そんなことを話していると、突然にエージェント1の身体がビクリと一瞬強張る。
/エージェント1 「話したいことがある……私は葛篭苑吉……椎奈さん……ついてきなさい」
椎奈 葛篭…まさか、ソラリス? ……いえ、オルクスの能力で…操られているの……? でも、正輝が……。
GM/エージェント1 「もう…あの扉は開けることはできない……まずは、私についてきて……欲しい」
椎奈 (少し考えて)……分かりました。
GM/エージェント1 「こっち…だ……(と、歩き始める)」
GM 迷路のような、通路を歩いていくと、ある部屋の前で止まる。
/エージェント1 「ここだ……」とここで、エージェント1は気絶する。
椎奈 扉を開けるわ……。
そこは、なんのために作られたのか分かりませんでしたが、部屋のほとんどを機械によって埋め尽くされた部屋でした。
そして、目を凝らすと、一匹の犬と、そのそばに、まるでその機械に組み込まれたパーツのような存在の男性がいました。
その男性からは、腐臭が嗅ぎ取れます。
「あなたが……葛篭苑吉……なんですね?」
すると、男性の方はピクリとも動かず、犬の方がしゃべりました。
「その通り……私が、葛篭苑吉だ………」
オルクスの能力で、自分のDNAを動物に埋め込むことによって、自在に動物を操れると聞きましたが、その一種なのでしょう。
そして、その犬は病院跡地で何度も見かけた犬でした。
「とは言っても、君を逃がしたことで、我が子に本体を殺されてしまったがね……」
と悲しげに――犬の姿でも、私はそう感じました――機械に組み込まれた男性を見上げました。
「この状態で、自我を維持するのもそろそろ辛くなってきたな…………そうなる前に、君には真実を話しておかなければならないと思ってね………」
「真実……?」
「そうだ……真実だ。……もう10年以上前から全てが始まっていたんだ―――」
葛篭さんは、
机においてある一枚の写真を見つめながら、
葛篭さんと3人の子供が写った写真を見つめながら
私にそう語り掛けてきました―――
+ 地下室の棺 +
俺は、ぼんやりとしながら廊下を歩いていた。
いくつもの錆びた鉄の扉。
その扉には、鉄格子の窓が取り付けられていた。
そして、中から腐臭がするものがある。
なんとなく、その中を覗いてみると。
その牢獄の暗がりの中には、
身体中が不自然に折れ曲がった女性の死体。
その隣の部屋には、体の一部が欠けたのっぺりとした顔の女性の死体。
その隣の部屋には、お腹が裂かれた女性の死体。
その隣の部屋には、身体中を掻き毟られ、血を流している男性……。
正輝 ……みんな……やっぱり…死んでいたのか……手後れだったのか……?(ぽろりと涙を流す)
GM その男性がびくりと動く。
正輝 連太、生きているのか……!?
GM/連太郎 「まさき…か……?」
正輝 ああ、俺だ。大丈夫なのか!?
GM/連太郎 「オレは、大丈夫だよ……」そこで気付くが、明らかに致死量の出血をしている。よく見れば、脇腹が完全にえぐられている。「俺は、少し休んだら、大丈夫だから……」
正輝 すまない、連太……俺のせいでこんなことに……(悲)。
GM/連太郎 「お前のせいじゃない……自業自得だよ……」「……だから、アイツを止めてやってくれ……」「……オレたち、親友…だろ……?」と意識が朦朧としているのか、言っていることが支離滅裂としている。
正輝 そうだよ、俺たちは親友だ、親友だから……。
GM/連太郎 「ああ、だから、オレは…………」
正輝 ………連太?
GM/連太郎 「………………」知覚判定。
正輝 (ころころ)9。
GM それなら、分かるよ……連太郎の息が止まっている……。
正輝 ……連太………連太まで………。(大声で)どこかで見ているんだろう!? あい!!!
GM 『こっちよ……』と呼ぶ声が聞こえたような気がする。
正輝 そっちを見るぞ!
GM その奥には、通路の突き当たりの扉があるだけだ。
正輝 すまない、連太……(その扉の方に歩いていく)。
その扉の先には、実験室や手術室と書かれた部屋があった。
その中から、むせ返るような濃縮された血の臭い。
ここがビデオに写っていた部屋なのだと、俺は確信した。
そして、その先の壁の真ん中に、不自然に開けられた扉。その扉の向こう側には下へ降る階段があった。
GM 推察するに、隠し扉があったけど、それが開けたままになったものっぽいね。
正輝 その階段を降りるぞ。「待っていろよ、あい……!」
GM 階段を降りて、一直線に続く通路を歩いていく。どうやら、この地下施設の脱出用の通路らしい。
そして、突如開けた場所に出る。そこは円形の部屋で、螺旋状の階段が上の方に伸びている。
正輝 あい、どこだ!!?
GM/あい 「うふふふふふふふ、ようこそ……正輝……」と声が響く。螺旋階段の先に、外への出口がある。その出口の近くに一人の女性が立っていた。
長い黒髪の女性。
紅いハイヒール。
顔がよく見えない。
GM/あい 「待っていたわ、この時を」「来てくれたのね……わたしに会いに来てくれたのね……」
正輝 (上を見上げながら)お前が、あいなのか!!?
GM/あい 「そうよ、わたしはあい。あなたを愛している、この世界で一番あなたを愛している……愛しているわ……正輝……」
正輝 なんで、こんなことを……なんで、みんなを……!!!
綺麗な声。
人形のような綺麗な白い肌。
さっきから、顔が見えない。
正輝 お前は、誰なんだ!!?
GM/あい 「もうすぐ、わたしはあなただけの、あなたはわたしだけのものになるわ……」「穢れた女のいない、わたしとあなただけの狂おしい愛の世界」「あなたはわたししか見えなくなるの」「その世界がもうすぐ」「穢れた女をすべて片づければ……」
そして、あいはそのまま出て行こうとする。
「ま、待て…!!!」
俺がそう叫んだ瞬間。
風が吹き込み、あいの顔を覆っていた髪の毛がなびきその中が見える。
そこには―――
GM そこで、《瞬間退場》と《盲目の羊》《破滅の言霊》他を使われる。
正輝 (ころころ)うあ、全然だめだ。
GM 気がつくと、正輝はこの場にぼ~っと突っ立っていた。あいとしゃべっていたのだが、声が思い出せない。顔が思い出せない。そして、いつのまにか一通のメールを受信していた。
『あなたとわたしのために/あい』
『指宿椎奈を預かっています。夜明け前に学校の屋上で待っています。
それと、だから、あのね、ですから、わたしに気付いてくださいね。わたし、あなた、わたし、わたし、愛していますから。愛されていますから。愛しています。
愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛しています愛してままままままままままままま愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛』




