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日常編 第一章

 


    + 十字架 +

 


 


 春……。

 暖かな陽射しの中で、俺は学校の屋上から街を見下ろしていた。

 いつまでも続くと思っていた日常……。

 だけど、それはすでに変ってしまった。


 今でもうなされるほどの悪夢。

 それが夢ではなく現実にあったことだと俺は毎朝思い知らされる。

 その悪夢と現実の中をさ迷いながら出口を俺は探し続ける。

 泥沼の中を必死にもがきながら、出口へ向かおうと、光を見ようと手を伸ばす。

 その度に、その悪夢――いや、現実という泥沼の底から手を伸ばしてきて俺を再び底に引き戻す。


 だが、その手は底まで俺を引き込もうとしない。

 俺はそうやってまた再び出口に出ようともがき苦しむのだ。


 ―――否。

 俺は……望みながらそこをぷかぷかと漂っているのかもしれない。

 自ら背負った十字架はあまりにも重く、そして深く俺の中に存在している。

 十字架……。

 それは、俺が“ヒト”でなくなったあの事件から背負うことが宿命づけられていた。

 


 


 裏切り者―――

 殺してやる―――

 殺してくれ―――

 


 


 


 ―――いつまでも続くと思っていた日常が、

    昨日と同じ日常が、

    もう二度と訪れない。

    もう二度と触れられない。

    そして、あの頃には、

    あの頃の自分には、

    もう、

    戻れない―――

 


 


 


挿絵(By みてみん)

 


 


 

ダブルクロス・リプレイ - LoveSyndrome/恋愛症候群 -

日常編――START

 


 


 


    第一章


    + 夢は覚めるもの +

 


 


 夢を見ていた。

 それは遠いおぼろげな夢。

 いつ見ても同じ結果だと分かりつつも、必死に抵抗しながら俺は夢を見る。


 それは、黒い巨大な影。

 その巨大な影が自分に迫ってくる。

 二つの灯火をつけながら近づいてくる。

 必死にそこから逃げ出そうとするが、足が竦んで動けない。

 あまりにも無力な自分。

 逃げなきゃ。

 逃げないと。

 そう言い聞かせながら、一歩……そう、一歩でいいから動け……。

 しかし、足は一歩も動かず、それを見上げることしか臆病な自分にはできなかった。

 そんな俺を優しく一人の女性が抱いてくれる。


「大丈夫よ……」


 とても優しい声で自分に微笑んでくれる。

 黒い影から自分を庇ってくれた女性は。

 長い黒髪をなびかせながら、

 その優しい微笑みを残しながら、

 真っ赤に染まる。

 赤く。

 鮮やかに。


 その女性は母親の顔をしていた―――

 


 


GM/目覚まし 「じりりりりりりりりりりっ」

春日(かすが) 正輝(まさき) ……………。

GM/目覚まし 「じりりりりりりっ(ぶつん)」

正輝 (髪を掻き上げて)………ふぅ。また、あの時の夢か………。

 


 


 交通事故で母さんを失ってから、すでに十年以上も経っている。

 しかし、時折、こうして俺は悪夢を見る。

 臆病だった自分に対する後悔なのか。

 それとも、怒りなのか。

 今では、幼すぎた昔のことはおぼろげにしか覚えていないし、いまだに答えが見つかっていない。

 ただ、一つ言えることは。

 俺は母さんが好きだったこと。

 そして、母さんが俺を愛してくれていたことだけは高校二年になった今でもそう信じていられる。

 


 


 


    + 日常は毎朝訪れる +

 


 


正輝 そろそろ、夕美を起こさないとな……。あいつもいい加減自分で起きられるようにならないかな……(苦笑)。「食事は自分が作るから…」って言っていたのに。

GM というわけで、妹の部屋の前に来たよ。

正輝 (こんこんっ)お~い、夕美~。朝だぞ~起きろ~~。

春日(かすが) 夕美(ゆみ) …………ううん(寝)。

正輝 「ううん」じゃないだろ? ほら、早く起きろ~!(こんこんっ)

夕美 ……ぅん(寝)。

正輝 ………はぁ……入るぞ、夕美。

夕美 ………むゅ………(寝)。

正輝 (布団を剥ぎ取って)ほら、早く起きろっ! 朝だぞっ!!

夕美 ほわぁ……さむぃ~~………。

正輝 夕美っ!!

夕美 …ほへぇ? ……あれ……お兄ちゃん……?

正輝 ……だから、もうちっとお前は早く起きられないのか?(苦笑)

夕美 ……おはよぉ……。

 


 


挿絵(By みてみん)

 


 


 


正輝 (がくぅと肩を落として)ああ、おはよう。

夕美 …………。

正輝 夕美…?

夕美 ……くぅ~……(寝)。

正輝 だから、寝るなっ! はぁ(ため息)、だから朝ご飯は俺が作るって言ってるだろ?

夕美 (目をこすりながら)ぇ~~…それは、だめぇ~……もう起きるぅ~~~……(もぞもぞと起きだす)。

正輝 まったく……(苦笑いを浮かべる)。

 


 


GM そんなこんなで、台所にとんとんとんっという音が響き渡る。

夕美 ………あいたっ!(包丁でケガ)

一同 そんなお約束な!(笑)

夕美 お兄ちゃ~ん(泣)。

正輝 うわっ、それは駆けつけるぞ。


 *そんなわけでして、お約束シーン満載です(笑)。


正輝 大丈夫か?

夕美 うん……。

正輝 まったく…夕美はいつまで経っても子供みたいだな……(苦笑)。

夕美 そんなことないもん! 夕美はもう立派な大人の女なんだからっ(威張りっ)。

一同 無理があるだろ、それ(笑)。

正輝 っていうか、一人称が自分の名前で、「大人の女」を言う口はこれか?(笑) 「そうかぁ~?」と返すぐらいだが。

夕美 「そうだもんっ」と強気に返事しちゃう。それに、なぜか包丁を持っている方をケガしているから(笑)。

正輝 どんな包丁の持ち方をしてたんだ、お前は?(笑) いいから、俺がご飯作るから……。

夕美 ええっ! やだやだぁ、夕美がやるもんっ!

正輝 じゃあ、夕美の手伝いを俺がするということでどうだ?

夕美 それだったら、いいけど……。

正輝 ここは俺がやるから、夕美はそっちでお皿を並べていてくれ。

夕美 うんっ、分かった! ……あれ?(笑)

GM 料理させる気がないな、お兄ちゃん(笑)。そんな感じで、トースト、目玉焼き、サラダといった食事ができたということで。

  /ニュース 「昨夜未明、埼玉県でトラックと乗用車の衝突事故があり、現在は…」というニュースが流れている。

正輝 (ぼそりと)……交通事故か……。

夕美 (そんな正輝を見て)ねぇねぇ、今日から夕美もお兄ちゃんと同じ高校生になるんだよ。やっぱりさ、夕美、大人っぽくなったでしょ?

正輝 あ~………まあ、ちょこっとな。

夕美 ぶぅ(不満)。ちょこっとじゃないもん。

正輝 (苦笑しながら)それにまだまだ俺もガキだぞ。そんなに大人になりたがらなくても、今のままの夕美の方が、俺は嬉しいよ(にっこり)。

夕美 ほんと?(嬉)

正輝 ああ、もちろんだよ。

夕美 そっかぁ……それにしてもさ、おかーさんとおとーさんは今ごろどうしているかな?

正輝 さあてね、いまだに新婚旅行気分かもな……(遠い目)。

 


 


 父さんはデザイナーとして結構名の知れている人で、よく海外に出張している。5歳の時に母さんを交通事故で失ってからは、日本に滞在していたんだが、俺が中学一年生の時に再婚してからもっぱら海外を転々としていた。

 その義母さんの連れ子が夕美だ。

 つまり、俺の義妹にあたる。


 去年の春から両親はずっと海外に出かけているが、海外と言っても国から国を移動することも珍しくなく、俺たちは何度も転校をすることを嫌ってひとまず日本に残ることにした。

 そう、毎朝こんな感じに、夕美と兄妹としてなんとか仲良くやっていた。

 


 


 *この春日家は、某“ディアボロス”には一切関係がございません(笑)。

 


 


 


    + MemoriesⅠ +

 


 


 それは、俺が中学一年生の時のこと――


GM/父 「(唐突に)お前に新しい母親ができたらどうする、正輝?」

正輝 え……なんのこと、父さん?

GM/父 「うむ、実はだな……私の助手をしている人なんだか……」と再婚の話をされる。その助手の人は時々、家に来てはご飯を作ってくれたりした人だ。優しそうな人だよ。

正輝 ……それで父さんがいいなら、祝福するよ(にっこり)。

GM/父 「そうか……(頭にぽんっと手を置く)」

正輝 内心では複雑な心境だけど、祝福してあげないとね……。

 


 


GM それから数日後に、新しい母親になる人と、妹を連れてくる。

  /父 「ああ、母さんになる人だ。それと、お前の妹になる夕美ちゃんだぞ」

正輝 …………。

夕美 (母親の後ろに隠れている)…………。

GM/父 「正輝よりも1つ年下だから、今は小学6年生だ」

正輝 (ぎこちなく)はじめまして……春日正輝です。

GM/義母 「よろしくね、正輝くん(にっこり)。……ほら、夕美も(と夕美を前に押し出す)」

夕美 …………(じぃ~~~~)。

正輝 よろしくね、夕美ちゃん(にこ)。

夕美 ………………(じぃ~~~~~~~)。

GM/義母 「夕美、ほら、前からお兄ちゃんに会いたがっていたでしょ? ちゃんと、ご挨拶しなさい」

夕美 ……えっと、おにいちゃん……?(ぎこちなく)

正輝 うん、そうだよ(微笑)。

夕美 お兄ちゃん、お兄ちゃん、お兄ちゃん…?

正輝 そうだよ、そうだよ、そうだよっ(笑)。

一同 対抗するなっ!!(笑)

正輝 いや、冗談だって(笑)。「そうだよ、お兄ちゃんだよ(にっこり)」

夕美 えへへへ(嬉笑)。

GM そんな君たちを、新しい両親が微笑みながら見つめていたわけだ。

 


 


 


    + 新学期の始まり +

 


 


正輝 (ぼそり)…………そうか、夕美はもう高校生か…………(父親気分)。

夕美 なに、ぼ~~~っとしてるの、お兄ちゃんっ?

正輝 ……え?

夕美 ほらぁ、もうこんな時間だよ、お兄ちゃんっ。はやくしないとっ!

正輝 お、おう。それじゃあ、学校に行くか。

夕美 うんっ!(元気)

 


 


GM さて、制服を着て登校しているわけだ。

夕美 はやくはやくぅ!

正輝 こらこら、そんなに急がなくても……。ほれ、前を向かないと転ぶぞ。

夕美 大丈夫だも~んっ。……あっ!

正輝 だから、言ったじゃないか(苦笑)。

夕美 違うよ、お兄ちゃん。ほら、あそこにいるのって魅呼音さんじゃない?

正輝 お、ホントだ。お~~い、魅呼音ぉ!!

夕美 魅呼音さぁ~んっ!!(手をぶんぶんと振る)

(あかつき) 魅呼音(みこと) (振り返って)ん、おはよ。

夕美 おはようございまぁす(ペコリ)。

魅呼音 そうか、夕美ちゃんも今日から同じ高校生かぁ。

夕美 いぇい(ピース)。

 


 


 そんな風に二人を見ていると、なんだか仲のよい姉妹を彷彿させる。

 夕美は、実年齢よりも幼く見えるのはあの性格という部分も強いが、外見的にもそうだ。

 身長は148cm(サバ読み含み)、体重はさすがに知らないが。

 それに加え、童顔、ツインテール、リボンまで行くと、下手をすればランドセルが似合うんじゃないか………なんて、失言をして、俺が夕美をかなり怒らせたのはつい先日のことだった。

 そして、その隣の夕美の頭一つ分ぐらい上の身長があるのが暁魅呼音(あかつきみこと)

 ボブカットを少し伸ばした髪型をしており、目は少しつり目。

 夕美とは逆に、年上に見られることも結構ある。

 空手有段者だけあって腕前はすごく、喧嘩だったら俺でも勝てないぐらいだ。スポーツをしているので、身体が引き締まっていて身長も高く、顔立ちが綺麗なため、黙っていればモデルにも見える。

 すでに魅呼音の習慣となっている空手の素振りを見れば、そんな気持ちはどこかに行ってしまうが。

 魅呼音と俺とは中学時代からの親友で、以前は色々あって少しの間疎遠になっていたが、現在ではこの通り仲良くやっている。

 外見のことや面倒見のいいところなどから、中学時代から下級生に絶大な人気があった。本人は少し困っていたようだが。

 


 


夕美 えへへへ、だから今日から魅呼音さんも先輩だね。

魅呼音 そうね、夕美ちゃん(微笑み)。

正輝 先輩だからって、魅呼音に迷惑かけるんじゃないぞ、夕美。

夕美 はぁ~~い(了解)。

魅呼音 まぁ、あたしにできることがあればなんでも言ってよ。

夕美 うん、魅呼音さん(にっこり)。

GM/霞谷(かすみだに) 連太郎(れんたろう) 「(遠くから駆け寄ってきて)ちゃおっ!」

一同 ちゃ、ちゃお……?(苦笑)

GM/連太郎 「みんな、元気だったか?」

正輝 あれ、連太(通称)。おは……。

GM/連太郎 「(正輝を無視して)おお、夕美ちゃんっ。いやぁ、新しい制服、よく似合っているよ」

正輝 ……おい、無視する……。

GM/連太郎 「(また無視して)相変わらず夕美ちゃんは可愛いねぇ~」

夕美 あ、連太郎さん…あ、ありがとうございます(ちょっと困り気味)。

正輝 だから、お前は人の妹に……。

GM/連太郎 「(またまた無視して)はは、どこかのアイドルと見間違えちゃったよ(にこっ)」

夕美 あ、あははは……。

魅呼音 (びゅっと連太郎に寸止め)だから、連太は夕美ちゃんにからまないのっ。

GM/連太郎 「うおっ(のけぞって)。なにすんだ、魅呼音。相変わらず危ない奴だな……」

魅呼音 あんたも、相変わらずしらけた挨拶してるんじゃないわよ。

GM/連太郎 「なにを言う。それが今はトレンディーなんだよっ(笑)」

正輝 トレンディーってなん……。

GM/連太郎 「(またもや無視して)魅呼音もまだ空手やってるのか?」

正輝 ぐぁ……。

魅呼音 ええ、今なら一発であんたをのせるわよ(笑)。

GM/連太郎 「凶悪だぞ、それ……。……おや、ついでにそこにいるのは正輝くんじゃないかっ。おはよう(白々しく)」

正輝 はいはい……おはようさん(苦笑)。

 


 


 中学時代からの付き合いと言えば、こいつ――霞谷(かすみだに )連太郎(れんたろう)を忘れていたか。

 中学時代から親友をやっていて(なんで、こんな奴と親友をしているか俺もよく分からんが)、魅呼音、連太、俺の三人でよくつるんでいた。

 それは、高校に入ってからも一緒で、こうして毎日馬鹿をしている。

 連太は俺と同じバスケ部に所属していて、俺と連太のコンビは中学、高校と健在だ。

 女だったら誰でもOK的な部分を除けば、いい奴なんだがなぁ。あと、そういった軽口が災いしてか、かっこいい部類に入ると思われる顔立ちがいまいち(どころかかなり)活かされず、女の子にはもてていないらしい。

 ナンパの成功率も低い。

 黙っていて、行動をしなければ――要するに、なにもせず立っていれば女子にもてているはずの男。それが、俺の親友の霞谷連太郎だ。

 


 


GM 連太郎と正輝のコンビはバスケ部のインターハイ主戦力という設定だ。

正輝 ったく、連太も子供にまで手を出しやがって。

GM/連太郎 「こどもぉ~? 馬鹿言うな、夕美ちゃんは立派な大人の女性だぞ」

正輝 そうかぁ~?

GM/連太郎 「夕美ちゃんの魅力が分からないなんて、お前の目は節穴か?」

正輝 俺はお前の方が節穴だと思うぞ。

夕美 (割り込んで)そいうこと言ってくれるの連太郎さんだけだよ(ちらっと正輝を見る)。

正輝 ぐぁ……、俺はなんと答えれば……。

魅呼音 (やれやれという顔をして)「お兄ちゃん、お兄ちゃん」と言っているようじゃ、夕美ちゃんもまだまだ子供よ。

夕美 そんなことないもん。お兄ちゃんが妹離れできてないだけだよっ。

正輝 そうだな……(ぽんっと頭に手を置く)。

夕美 そうやって、また子供扱いするぅ~~。

GM/連太郎 「(思い出したかのように)そういや、今日も部活勧誘か」

正輝 ん? ああ、そうだな。いい一年が入ってくるといいな。

GM/連太郎 「ああ、可愛い女子マネージャーが入ってくるといいな……」

正輝 ああ(頷く)………って、違うだろ!(笑)

GM/連太郎 「なにが?」

正輝 はぁ~(ため息)。

魅呼音 連太は後輩の部員はいらないわけ?

正輝 そうだぞ、三年の先輩が抜けた後、俺たち二年が後輩を育てるという使命がだなぁ……。

GM/連太郎 「ん、いや、まあ、その辺はお前がいれば大丈夫だろ」

正輝 勝手に、俺だけに任すなっ。

GM/連太郎 「まあまあ、そこはファイトってことで(笑)」

魅呼音 そう言えば、夕美ちゃんはなにか部活に入るの?

夕美 え、夕美? 夕美は吹奏楽部に入るよ。

正輝 夕美は、小さい頃からフルートとかやっていたもんな。

魅呼音 ああ、前にちょっと聞かせてもらったことがあったわね。これがまた、結構上手なのよ。

夕美 えへへ、ありがと、魅呼音さん。夕美もね、魅呼音さんの空手ってすっごくカッコイイと思う!

魅呼音 (嬉しそうにちょっと素振り)あはは、ありがとう夕美ちゃん。

正輝 夕美は空手に興味があったのか…? やめておけ、魅呼音みたいになるぞ。

魅呼音 ちょっと、それ、どういう意味よ?(じろり)

正輝 いや、さすがに痴漢撃退で顔面パンチ→みぞおち→蹴りのコンビネーションアタックはどうかと思う(笑)。

魅呼音 あれは、痴漢のオヤジが悪いわよ。

夕美 そうだよ、痴漢は女の敵なんだから。

GM/連太郎 「そーだそーだ。オレだって触りたいんだぞ(笑)」

正輝 お前はもういいから(苦笑)。それよりも、もうこんな時間だ、急ぐぞ。

三人 了解っ!

 


 


挿絵(By みてみん)

 


 


 


 そうこうしていると、俺たちの通う榊学園が見えてきた。

 榊学園は榊大学の付属高で、文武両道を掲げている。勉強、スポーツ共に力を入れていて、付属高でありながら成績不振で大学に行けない者も多い。また、逆に有名大学に行ける者も多い。運動部の方も全国大会でかなりいい所まで行く。

 様々な設備などが充実していて、地元では結構の名の知れた高校――それが、榊学園だ。


 その一方で、成績評価が厳しい点を除けば校則はかなりゆるく、バイトや髪型などかなり自由である。

 実際、魅呼音など髪を金色に染めていて、はっきり言ってかなり目立っている。

 しかし、空手部でレギュラーになれたりと、その辺の自由な校風が榊学園の人気の要因の一つだ。

 


 


 

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