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あの時、この時(ネタ帳)  作者: 林原こうた
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学生生活で愛したいと思う人と出会い死んでいくまで。@ネタ帳4

「箱根って何かあるの?」


と聞くのは、もちろんカスミだった。

夏の日差しが眩しく、もぅ駅から出て数十分は掛かっているが目の明順応がなかなか合わずに周りが白く見える。

この話し方だと、カスミはおそらくでは無く、確実にご機嫌斜めだろう。

「湖あるよ。芦ノ湖っていうのか?その近くに神社がある。あと温泉卵おすすめだとよ。」

と青木がうる覚えのことを言う。

そんな青木はこの暑さでも涼しそうな顔でスマホの地図を確認している。

地面から湯気が見える。

高校二年の修学旅行を行かなかった三人で箱根に行くことになった。

企画者は青木。

朝早くから電車に乗り、知らない駅名を何度か黙視しているうちに  駅で降ろされた。


緑や希に見ない絶景が続くが、幾度も続くうちに既に希な絶景には飽き飽きしてきた。

それでも何もない道を永遠と歩かされる。


「どこ歩いてるの?」

また、カスミが青木に訪ねた。

「箱根駅伝のコース」と青木は返す。


「お前ふざけてるのか?」

さすがに私も青木の頭を殴ってやろうかと思った。

脳が暑さにやられそうなほど、暑い。

まだ夏は始まったばかりだというのに、この調子じゃ秋には日本は砂漠とかしてるのではないだろうか。

我慢できずに、近くの自販機でジュースと買おうとしたが、青木が口を挟む。

「もうすぐ、ファミマあるぞ?」

「ん‥」



確かにもう少しいったところにコンビニエンスストアがあった。

ちなみに芦ノ湖という湖も目の前にはあった。

中に入ると、やはりあのコンビニ独特の効果音がコンビニに響き渡る。

「なんか、こんな田舎?いや、観光地なのにアニメグッツ多いのキモいね。。」

「まぁ、ヲタが変にはしゃいでるからな。第三東京だとか、ネ●フ本部だとか。あ、俺コーヒー着けで」

「‥あいよ。」

それだけ告げると涼しみもせずに先にコンビニから出て行った。

青木に頼まれたコーヒとポカリ、よく分からないグミを買って店を出てみると、彼はコンパクトな三脚を立てながらほか二名に言った。

「記念に写真を撮ろう!」


ぴー‥‥かしゃ。

「んで、一つ聞いていい?」

「どうした?」

「どうして、湖バックじゃなくてコンビニバックなんだ?」

「てへ^^」

「3回死ね!!」





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