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この世界は大多数に合わせて創られている  作者: ausunoto


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6/6

6話 公園ライヴ



        ・・・なぜか


        ・・・知らないけど




19時 公園


ファル「・・・







          ・・・今から公園で


          ・・・ライヴします









一週間前


ファル「公園でライヴ!?」


シェリダ「うん♪」


ファル「いや!なんで急に!?」


シェリダ「ファル

     歌が上手いし

     歌詞も私と考えよう?」


ファル「そんな才能

    僕には!?」


シェリダ「・・・






         私の歌と歌詞に


         即興で速攻で


         アンサーソング


         創れちゃう人が~?





ファル「・・・」


シェリダ「言い訳できると

     思ってるの~?」


ファル「で、でも!

    僕たちって歳の差がエグい!」


シェリダ「そんなに心配?

     じゃあ







           私の高校の制服


           着てもらおうか?






ファル「・・・え?」


シェリダ「お母さんが間違えて

     男子の制服

     注文しちゃったから

     それを着て?」


ファル「・・・どうやったら

    ・・・間違えるんだ?」



ファル「そして

    なんで制服を僕が!?」


シェリダ「だって~

     見た目 若いし~

     制服着ても違和感ないし~

     どうみても同級生で

     ライヴしてるようにしか

     見えないし~」


ファル「いや でも!?」


シェリダ「もうファルと

     それなりの付き合いだけどさ~






       私の提案を

       逃げ切れるかな~?







                 ・・・従います









シェリダ「じゃあ決定!」


ファル「・・・まさか

    ・・・公園でライヴなんて」






            唄うのは


            ファルだけね?







ファル「え!?」


シェリダ「私は踊るから」


ファル「・・・






           踊れるの!?








シェリダ「見ててね?







           そう言って


           シェリダは踊り出した







ファル「・・・





    

           しなやかで


           やわらかく


           流れるようで


           無駄のない踊り




           優雅で美しく綺麗で


           見る者を魅了してしまうような


           そんな踊りだ








ファル「・・・そんなに

    ・・・踊れるんだ」


シェリダ「ファルの歌声に乗って

     私は踊るからね?」


ファル「・・・」


シェリダ「大丈夫だよ?







          誰も

 

          期待してないから~?







ファル「・・・」


シェリダ「いきなりのゲリラライヴだから

     道行く人も歌と踊りしてるな~

     程度だって~?」


ファル「・・・」


シェリダ「さあ練習しよう?」






現在


夜19時 公園


ファル「・・・そう押し切られて

    ・・・いまライヴしようとしていると」


シェリダ「気楽にやろ~?







         誰も見ないだろうし


         期待しないだろうし~









シェリダ「完璧な私たちの

     自己満足ってことで~」


ファル「・・・」


ファル「・・・わかったよ







         アンプから音楽が流れる





         ファルが歌声を

         マイクで響かせる


         その歌声に乘って

         シェリダが踊り出す






ファル「・・・







        もう

        私は独りじゃない


        いつも 独りだった


        その孤独を

        あなたと言う存在で

        埋めてくれた

        もう 全部


        このステージで

        あなたは唄い私は踊りだす


        さあ はじめよう?


        あなたは唄って?

        その歌声に乘って

        私は踊りだすから


        重ねた想いが

        共有した時間が


        二人の感情を育てる


        あなたの声が

        優しく私の名前を呼ぶ


        その ささやきが


        私を虜にする

        もう囚われたい


        あなたに ぜんぶ

        縛られたい

        あなたと言うすべてで


        ぜんぶ

        欲しくなってしまう

        あなたと言うすべてを


        私のリズムに合わせて

        あなたは唄ってくれる


        ぜんぶ

        私を尊重してくれる


        私の存在を


        全肯定してくれる

        ずっと唄って踊りましょう?

        この表現を


        周囲は

        私たちだけに

        目を奪われている


        さあ 続けましょう?


        情熱的に

        躍動的に

        見る者をすべて

        魅了してしまう


        この世界に

        まるで

        あなたと二人きりだね?


        さあ 魅せましょう?


        まだ今宵は

        始まったばかり


        さあ 歌でリードして?


        すべてを

        あなたに委ねて


        私は感情的になるの


        だって

        あなたとなら


        私になれるから








ファル「・・・」


シェリダ「・・・」


ファル「(・・・おい?







           ・・・3人


           ・・・見てるぞ?)







ファル「(・・・どうするんだよ?」


シェリダ「(うん







           続けよう~?)








ファル「(・・・え?)」


シェリダ「(あくまでも自己満足~)」


ファル「・・・」


ファル「(・・・もう

     ・・・しょうがないなぁ)」





”お

二曲目が始まるのか?”


”トークはなしか”


”まあ

ライヴ初めてって感じするし”





ファル「・・・








           あなたと出逢ってから

           感情が ぐちゃぐちゃ


           心臓が うるさい

           私は どうしちゃったの?


           あなたの

           歌声に乘って

           私は踊りだす


           ねえ 教えて?

           この気持ちを


           この胸の高鳴りを


           感じた事のない

           この想いを

           私は どうすればいいの?



           ステージに

           あなたと二人


           今日も

           あなたの歌声に乘る


           あなたの歌声に合わせて

           私もステップを踏む


           あなたの

           感情に合わせて

           私も表現する


           ねえ

           もういいでしょ?

           私に教えてよ?


           知りたいの

           あなたのことを


           もっと

           あなたを知りたいの



           初めて知った

           この想いを


           絶対に

           手放したくない


          

           私は

           あなたが好きだよ?

           あなたの気持ちを教えて?


           こんなの迷惑かな?


           でも

           想いにウソつけないんだ


           たとえ届かなくても

           あなたに言えて良かった


           自己満足かも知れないけど

           あなたに想いを届けたいの


           もう一度

           私に言って?


           優しいあなたの声で

           私の名前を













”・・・なに

・・・このラヴソング”


”歌と踊りって

いまの状態を曲にしたのか?”


”・・・高校生同士で

・・・なに この青春”






ファル「・・・」


ファル「(・・・オーディエンスが








           ・・・増えてるぞ?)









シェリダ「(まさかの展開♪)」


ファル「(・・・どうするんだよ?)」


シェリダ「(うん








              続けよう~♪)








ファル「(・・・え?)」


シェリダ「(だって~






           

             ヘタなトークしか


             できそうにないし~)










シェリダ「1曲目 2曲目は

     作詞は私

     最後の曲の歌詞は

     ファルの書いた歌詞だね?」



”へえ~

そうなのか~”


”・・・恋人同士で

・・・なんて羨ましい”




シェリダ「あれ?」







            何気ないシェリダの呟きが


            トークになってしまった








”じゃあ

聴かせてよ?

最後の彼氏の歌詞と歌声とダンスを”



ファル「(・・・彼氏)」


シェリダ「は~い♪

     私の彼氏の

     優しい美声と

 

     私の華麗なダンス


     とくと

     味わっていってね~?」





       

           楽しみに待つ

 

           オーディエンス







ファル「(・・・すごいなシェリダ

     ・・・普通にトークを)」



シェリダ「(まあノリでだけどね~)」



シェリダ「じゃあ

     最後の曲のタイトル







           世界は奇跡で溢れている


           その奇跡をくれたのは君なのだから






ファル「・・・





        

          今日は

          どんな景色を見よう


          その世界には

          いつも君が居て


          これからの

          未来を君と二人で


          知らない明日へ

          歩いて行くんだ



          この世界は

          幸せで溢れている

 

          君と出逢ってから

          すべてが変わった


          でしょ?


          物足りない世界が

          彩りで溢れた


          世界って

          こんなにも

          輝いていたっけ?


          君と ずっと

          それが続けばいい


          こんなにも

          君への想いが溢れている


          さあ

          僕の想いを解放しよう


          君への愛を

          世界に叫ぼう


          もう

          抑えられない

          暴走するよ?


          この想いの止め方を

          僕は知らない



          苦しい想いも

          切ない想いも


          君がくれた

          大切な感情


          でしょ?


          どんな痛みさえも

          愛おしく想える


          だって すべて

          君からもらった物


          ずっと ずっとだよ?

          居てくれないと困る


          もう

          どうやって戻れるの?

          君が居ない頃なんかに


      

          さあ!

          感情を!

          我慢するのはやめよう!


          この世界に叫ぼう!

          「君を愛してると!」と



          こんなにも

          人を愛おしく想えることを


          どうやって

          想像できるのだろうか


          世界は

          奇跡で溢れている


          その

          奇跡をくれたのは

          君なのだから







ファル「・・・はぁ・・はぁ・・はぁ」


シェリダ「・・・ふぅ・・ふぅ・・ふぅ」






”・・・







             いいね~~!!









ファル

シェリダ「・・・え?」






          

           10人の


           オーディエンスから


           拍手が鳴り響いた







ファル「・・・」


シェリダ「・・・」










           ・・・ウソでしょ?











         







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