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この世界は大多数に合わせて創られている  作者: ausunoto


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3/6

3話 二人の居場所


.

        また こんな時間に


        帰って来たか不良娘?




シェリダの自宅 朝6時


シェリダ「・・・」





        私の名前は


        シェリダ・マクシール


        女子高生


        自閉症スペクトラムだ




        この精神障害の影響で


        感覚過敏による視覚過敏で


        目に光の刺激がきつい


        光が明るい朝や昼に活動してると


        常に神経痛のような地獄



        だから


        私はこれをやり過ごすために


        これから16時まで寝る







母 ミリア


ミリア「学校は?

    またサボるのかい?」




       どうやら母は


       こんな身体の私を


       強引にでも大多数(健常者)の


       枠組みに縛りたいらしい





シェリダ「16時まで寝る~」


ミリア「・・・






        いつまで!


        こんな生活を


        するつもりなんだい!?






シェリダ「(怒りに任せて言うのね?)」


ミリア「なんで あなたは

    普通に生きようとしないの!?」


シェリダ「・・・








         ・・・普通って・・なに?







シェリダ「だったらさ







           深夜に通える学校があれば


           問題なく通えるんだけどね







ミリア「シェリダ!?」








          そう言って私は


          自分の部屋で眠りについた










ファルの自宅





         兄に押し付けられた


         ペットの世話をしている



         父親から”処分”と言う言葉が出た


         僕が世話をしなければ


         このペットは


         ”人間の都合で殺されてしまう”


         なので僕は


         このペットを28年以上


         お世話をしている






台所


ファル「・・・






        母 ルメリが


        夕飯の準備をしている


        母上?


        なんで そんな


        一切れ400円もする


        高い魚を買った?



        この家の財政は


        両親がちゃんと


        年金を払ってくれなかったので


        片親分しかもらえていない



        僕の障害基礎年金を出しても


        確実な収入は月16万


        兄は結婚して家を離れてるから


        家族3人を月16万は厳しい




        だから僕は


        閉店間際のスーパーの


        値引きを狙って


        肉や魚 野菜


        米に代わる炭水化物



        そうやって


        がんばってるのに






ファル「・・・






         母は


         食材の値段や


         物の値段を見ないで買う



         そして


         母の娯楽費で


         月4万円が消える







ファル「(僕はこの家のために

     障害基礎年金を9割出して

     自分の娯楽費は3000円程度)」






           ・・・正直 つらい







シェリダの自宅






         夕方16時に目を覚ます





姉 サシャ


サシャ「こんな時間にお目覚め?

    この精神障害者」


シェリダ「・・・







         姉は


         自分の妹が精神障害者と言うことが


         お気に召さないようだ







サシャ「少しはおしゃれでもしたら?」








           身体の事情で


           できないことを言われる









シェリダ「(やっぱ嫉妬されてる?)」









         姉とは歳が18歳も違う


         姉の悪口が聞こえてしまった



         どうやら


         私の若さと可愛さに


         嫉妬してるらしい



         そんな内容の悪口だった



         そうだよね


         姉の容姿だと


         中の中くらいか



         好きと言う感情がある男くらいしか


         姉に言い寄ってくる男は居ないだろう



         逆に私は


         子供の頃から男子にモテていた


         「可愛い 可愛い」と


         チヤホヤされて生きて来た



         姉は 普通


         そして


         性格も性悪なのだから







シェリダ「(この人

      彼氏が居たことあるのかな?)」



サシャ「あんた

    いつも学校の制服を着てるね?







           学校に通ってないクセに






サシャ「男受けでも狙ってるの?

    男って そういうの好きだものね?」


シェリダ「(・・・ウザい・・ムシだ)」








           どうやら


           私のコンプレックスを


           とことん


           虐めたいらしい





シェリダ「(勝手に嫉妬されて

      勝手に敵意を向けられるの

      ・・・本当・・面倒)」

 





ファルの自宅


ファル「ただでさえ財政難なのに








           兄は自分の私物で


           貸せるアパートを2つ


           潰している




           それでは足らず


           僕の部屋にも兄の私物が


           30年以上置いてある








ファル「父は父で








           精神障害者2級


           自閉症スペクトラムの僕を



           肉体労働に連れて行き

 

           僕が倒れても倒れても


           それでも仕事に連れて行った




           あまりにも耐えきれなかったので


           「・・・もう・・こんなことしないで?」と


           泣きながら懇願したら


           やっと連れて行くのをやめてくれた






シェリダ「この家族は」


ファル「この家族は」











             ・・・壊れている










シェリダ「ただでさえ生きづらいのに」


ファル「こんなに頑張ってるのに」









              報われない









シェリダ「生きる意味ってあるの?」


ファル「なんのために生きてるの?」









             もう


             人生をやめたい












シェリダ「だから私は」


ファル「だから僕は」











             あの場所へ行こう












深夜0時 公園




      

         息を切らして


         お互い公園に走って来た





ファル「どうしたの?

    そんなに急いで?」


シェリダ「ファルこそ

     私わね







            はやく


            ファルに逢いたかった






シェリダ「・・・もう

     ・・・ここしか








            ・・・私の居場所は


            ・・・無いから








ファル「・・・」


シェリダ「・・・もう・・ここしか」


ファル「・・・










            ・・・僕もだよ?










シェリダ「え?」


ファル「・・・はやく











              シェリダに


              逢いたかった









シェリダ「・・・ファル」


ファル「僕も ここしか

    僕の居場所は無いみたいだ」


シェリダ「フフ

     











           じゃあ


           今夜もはじめようか?


           大多数から外れた


           痛みと悲しみの共感をね?









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