閑話 ドキドキカプリ
知り合いの方が気が楽
〜遠くから見てる人〜
カプリ「(航太くんと会話したいけど、共通の趣味がない……。某ゴシップ誌の意見交換なんて、ついて行けないよ……)」
ひなた「センパイ。あの子さっきからセンパイのこと見てますけど、何なんですかね」
航太「え、なんでだろ。怖い」
カプリ「(怖いって、言われちゃった……。やっぱ、自分から話しかけないとダメだよね)ご、ごめんね。立ち聞きしてて」
航太「(中性的……)趣味とか、あるの」
カプリ「食べること……、かな。個人店とか、よく行くよ」
航太「じゃあ、この辺りの店は知り尽くしてるわけ?」
カプリ「気に入ったところなら何度でも行くよって、意味で……」
ひなた「(……彼女の場合、食事と雰囲気重視なんだ。センパイと合わなそう)いっしょに行ける友達ができたらいいですね」
航太「良さそうな店、教えて」
ひなた「(あれ……?)」
カプリ「◯◯とかいいよ。あと◯◯も」
航太「ありがと。またね」
カプリ「あ……じゃあ、また(少しだけ、お話できた……。私がオススメした店に訪問するかは、分からないけど)」
航太「(……女性的な男だったな。周りの見る目が冷たかったけど)」
ひなた「あんま関わらない方がいいですよ。あの人の目はなんか……こう、男を見るような目してたので。恋愛ってなったら、居場所なくなりますよ」
航太「そうならないように、説得するしかないよな」
ひなた「え、ちょっと、本気ですか」
航太「じゃないと、誤解させるだろ」
ひなた「(センパイの言う通り見た目だけは可愛いけど、男って分かった時点で萎えるんだよなあ……)顔が良ければ、平気な感じですか」
航太「まあ」
ひなた「(この前声かけたオタクも、美形だったしな……)」




