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閑話 オタク太郎
※ひなたのみ、友達になる世界線
〜航太にとって、高校からの知り合い〜
航太「(……見るからに、オタクって感じのブースだな)」
ひなた「他に空いてるとこ、探しましょうか?」
航太「いや、ここでいい」
※太郎とオタク仲間が、戦利品を見せ合ってる
航太「ひなた。これ持ってて」
ひなた「あ、ハイ(誰に声かけるか、想像つく〜〜)」
※オタク仲間が退場したタイミングで
航太「……山中くん、だっけ。さっき友達と缶バッチの見せ合いっこしてたけど、そんなにすごい物なの」
太郎「キミ、オタク舐めてる? ボクが何のキャラクターを集めてるか、知らないだろ」
航太「架空の人間」
太郎「そう、架空の人間さ。それも超レアなアングルの架空の人間さ。これを手に入れるために何件ハシゴしたか、キミは知らないだろ」
航太「うん、知らない」
ひなた「センパイ。彼、思想家ですよ。茶化すのは、やめましょう。仲間に知られたら、どうするんですか」
航太「(人を髪の色で判断しない方がいいな。短気だと思ったら、大間違いだ)ひなた、行くよ」
ひなた「最初から、そう言ってください〜」




