閑話 アンラッキー
「人の部屋入る趣味、ある?」
「えー……、お姉さんの部屋ヤだな……。なんかくさそうだし」
「◯液ついた手で本読むことあるから、入らない方が身のためだよ」
ほんとに、やってそう……。
「フリっちゃんの部屋なら、鍵ついてないからいつでも入れるよ」
「マジ? 入りたい!」
階段を上がって、左側にあるのがフリスさんの部屋。
後で怒られそうだが、お姉さんと二人で怒られるなら、まだマシ。
「本、多いな……」
「前に、言わなかった? 小説書いてるって」
「お姉さんからすると、フリスさんの作風ってどうなの」
「微妙かなあ。なんか、退屈な場面多いよね。やっぱ物語は上げたり落としたりする作風でないと、続けてくの難しいよね」
辛口……。
「……オレは小説とか読まないから、よく分かんないけど」
「好きなジャンルは?」
「……恋愛小説」
「普通の恋愛じゃなくて、いい?」
「え?」
お姉さんの目が怖い。
「リア君の場合、ありがちな恋愛読んでも楽しめない気がするんだよね。片方が◯んだり、刑務所でお世話になってる方が、最後まで読んでもらえる気するから」
「……痛いとこ、突かれたな」
「まあ何冊か、貸してあげるよ。いつか返してくれればいいから」




