閑話 アイちゃんち
何も持参しないのはアレだから、コンビニで何か買うか……。
前話した時、「ホットティー」が好きだって言ってたから、ふたつ……いや、みっつ買おう。
お姉さんが家に居たら、「僕の分は?」って圧かけられそうだし。
レジで会計を済ませ、店を出る。
少し歩いた先にアイちゃん家があり、いつも通り、カラスのたまり場となっていた……。
インターホンを押すと、やっぱりお姉さんが出てきた。
「アイちゃんなら、今留守だけど」
「どこに?」
「さあ。なんか友達と図書館行くって、数分前に出てったよ」
そんな……。
「まあ、深追いはしない方が良いんじゃない? それより、僕の話に付き合ってよ」
「帰ります……」
「まあまあ。退屈しないよう、努力はするからさ。少しだけでも聞いてってよ」
*
「……そんなの、前々から知ってるよ。遊ばれてるだけなのにね……」
ふざけてるだけだって、分かってはいるけど……。
未成年に手出すなよ。
また、捕まるぞ。
「いいよねえ……。僕なんか背高いから、逆に怖がられちゃって。ボディタも相手からすると、不自然なのかも。いっつも、嫌がられるんだよね……」
だってあんたの場合、女性が対象なわけでしょ……。
「もう"更生施設"には、行きたくないなあ……。あそこご飯不味いし、◯ナニーも禁止されてるから、楽しくないよ。携帯を持つことすら、許されないんだから」
そうなんだ……。
「リア君も、気をつけてね」
だから、あんたみたいな事はしないって……。




