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第一話

相変わらず退屈で鬱屈して、くだらない人間共が集まる巣窟の場所。


聖・カトリア高校



俺もそのくだらない生徒の1人、名前は天迅境介てんじんきょうすけ

そしてとなりにいるのが幼馴染みの、谷間薫たにまかおる


お互い、歳は同じの16歳でこの高校に入ってからもう1ヶ月が過ぎた。俺みたいな社会不適合者が入学早々、つかみOKみたいな芸当などできるわけもなく、早々とクラスでは大人しい部類にされてしまった。偶然だろうが、薫も同じクラスになっている。


薫は家が隣で物心がついた時から、一緒にいた。最初は暗い奴というイメージがあったが、話す時はちゃんと話し、自分の流儀を貫くという、ある意味正統派な奴だ。身長は俺よりちょっと下で髪は短髪、クールビューティというタイプだな。顔は和風美人で短髪というギャップがクラスのオタクを騒がせている。


勿論、先輩方から告白などが四回くらいはあったが薫は毎回断っている。二回目のときなどは余りにもしつこいから腕を一本、アバラを二、三本へし折ったらしい。ていうか本人から聞いた。どうりで返り血がついてたわけだ。


薫は武術もできるし頭も良い。スタイルも抜群といった文句のつけようがない奴だ。


俺も昔、格闘技を仕込んでいたが今では薫の方が強いだろう。


誇れる事でもないが、入学してから俺も一回異性から告白された事があった。


だが後日その女は帰らぬ人となった。誰か死んだというのにクラスメートは話題にするだけだ。教師は全校集会をかける事も無く、普通に授業が進められている。



これが当たり前な世界だというのか?



いや、俺はタイプでたとえると受動態だ。なんでもかんでも、物事を受け身にとる。

場合によっては無関心と言い換えてもいい。


だから今回の教師の態度は“めんどくさかった”という事なのだろう。



「京介、帰るわよ」

「ああ、わかった」


「女から何か色目とか使われなかった?」


「いや、告白されて以来、全然だな」


「そう、それは良かった」


そういって薫は俺の腕に自分の腕を絡めてくる。


俺はただ受動的にそれを受動する。


俺と薫の関係は、普通の友人だ。向こうもそんな風に思ってる筈…だよな?


仮に俺の事が好きだとしても俺はその事実を受けとめるだろう


受動的だからね



「京介……あなたはなにも心配しなくていいのよ。私がずっと守ってあげるからね」


あれ?俺の沈黙が暗い印象を与えたのだろうか?


いずれにしても、守ってくれるならありがたい。俺は、ああ、と呟いて空を見上げる。明日からも狂った日々が始まると思うと、いや、例えそれが実現しようとも俺は只、受動するだけだ。

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