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デートっ何それ美味しいの?

『 一緒に街にいかないか? 』


 これって、デートよね?

 デートのお誘いであってますよね?

 私の勘違いじゃないですよね??


 で、でも、私デートというものをしたことがない。なので、これが本当にデートなのか判断が難しいわ。。


 ローア殿下とのお出掛けは、いつも業務に関係のある視察で。周りにも護衛やら侍女やら、いっぱいいて、、ん〜〜それってデートって言えるのかしら?

 お仕事っていえば、お仕事だけど。。お出掛けって言えば、お出掛けではある…。

 うん。ノーカンだわ。


「………私、いま制服ですし、街にいく格好ではなくて……それにもうすぐ迎えもくるし………一応まだ、婚約者がおりますし…………」


 段々と声が小さくなり、最後のほうは聞き取れない大きさになりながら、ボソボソとつぶやいていると


「……制服? あぁ、それなら大丈夫。お店に従業員が服を汚した場合の予備の洋服が、確かあったはず。」


 私が返事を考えあぐね黙ったままでいると、ジョージはスタスタと従業員の部屋から、淡いブルーのゆったりとして、フワッと柔らかい可愛いらしいワンピースを持ってきた。


「公爵令嬢様が着るような華美なワンピースではないのだが、……どうかな?ダメか……?」


 大人のジョージが、少し困ったように、へにょりと眉を下げている姿をみて、私は思わず反射的に


「えっ!! 全然大丈夫です。ワンピース。可愛いです」

 と元気よく答えてしまった。


 ジョージがふっと笑ったと思ったら


「良かった。それじゃ着替えてきて。一緒にでかけよう。公爵家には僕から連絡いれておくから。」


 有無を言わせずに、ワンピースを渡させてしまった。

 ぐぬぬぬ〜。。なんだか、断れないように上手く手のひらで踊らされてる感じが……ずるいわよね。


 それでも街にお出掛けっていう事実は嬉しくて。


 足取り軽く、従業員部屋へと上機嫌で消えていったレミアを、暖かい眼差しでジョージがみていたことは、レミアはまだ知らない。




「おまたせしましたわ」


 ワンピースに着替えて、部屋から出てくると

作業着から着替えたジョージが、ジーっ私を見つめたまま何の反応もない。


 女子は着替えをしたら、少しくらい褒めてほしいと期待するもの。え………似合ってないのかな〜。


 何もリアクションがないことを、少し不安に思っていると


「ん。レミア嬢に似合うな。可愛い。」


 イケメンが破顔した。後光が………マブシイ。


「なっ!!」


 レミアは一瞬で真っ赤になって、思わず俯いた。


 なんてこと言うの〜。この男は〜〜〜。

 可愛いだなんて、初めて異性にいわれたわ…。


 そんなこと婚約者のローア殿下にも言われたことない。

 ずっと淡い色だったり、フワッととした可愛い雰囲気の服は、私には合わないって思ってた。

 似合うのはアミーリア嬢などの、小動物を思い出すような、思わず守りたくなる、可愛いらしい令嬢だけの特権かと。

 私はどちらかといえば、甘い服より、フェミニンな大人っぽい服を着ることが多かった。


 ワンピースの裾をキュッと握って、プルプルと震えている私に、ジョージはスッと腕を出して


「どうぞ。可愛いひと。僕にエスコートをする名誉を。」


 わぁ〜〜もう、もう、もう。。どうしてくれようかしら。頭がショートしそう〜〜〜!!


 デートにいく前から、ドキドキしすぎて私の心臓がもつのか、前途多難な予感しかない。


 私の初デート!!

 これから私、どーなっちゃうの〜〜ー!!

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