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異世界漂流記  作者: 明鏡 桜花
2/17

(2)[現代編]七月一日 中編

「・・・いてぇ」

あの後、口に出すのも恐ろしい罰を受け、昼放課が終わり、午後の授業も受けてしまった後。

何とか誤解を解くことには成功したものの、全身がミシミシいうほど十字固めを食らい、ズタボロにされた為、体中悲鳴を上げている。

そんな俺を見て、さすがに申し訳ないと思ったのか

「だ、だから、申し訳なかったと・・・」

「・・・ごめんねぇ~」

「・・・すまん。まさか、あそこまでやるとは・・・」

「悪かったよ・・・」

と会長も謝ってきた。

「はぁ・・・。もう良いですよ、でももう二度と勘弁ですよ」

「えぇ、今度はもう少し軽めにやってます」

「そうね」

「うん」

「うむ」

意味が違う!軽くやっても痛いだろうが!それと会長、あんた反省してねぇな!!

「・・・相変わらず、もてるねぇ、甲」

「あぁ」

ハル、ニノ。これをモテるとか言うなら、そんなものいらないと俺は言える。

「ははっ、確かにさすがに勘弁したいかも」

「・・・まぁ、甲以外には務まらん役だ」

そんな役、是非辞退したい。

そして、なぜ俺の心の声が聞こえる。

「というか、祐二は?」

「・・・私たちが知るはずあるまい」

そう会長は首を振り、

「僕も知らないな・・・、ニノは?」

「俺もハルと同じだ」

・・・あいつは居たらいたでウザいんだが、居なかったらいなかったで不安を誘う。

経験上、こうやってあいつが前触れも無くいなくなるときは必ずと言っていいほど厄介事を頼んでもないのに、持ってくる。

「どうせまた、厄介事でも作ってるんじゃないかな?甲のために」

俺のためにとは、またありがたいこって。

「まぁ、よからぬ事であることには間違いない」

・・・なぁ、俺ってそんなに分かりやすいのか?

「分かりやすい、って言うか・・・」

「・・・お前は聞こえてないつもりだろうが、声にでている」

「・・・マジか・・・」

「大マジだ」




今日は生徒会の定例会議のために、他の生徒会役員が来るためリズ達と一緒にいつまでもだべっているわけにもいかず、取りあえず今日のところは帰宅しろとの会長の言葉でリズ達は帰っていったが、俺とニノ、ハルは会議に出るため残っていた。

するとそこに、アホが飛び込んできた。

「どわぁぁぁぁああ、っと・・・ふぅ、今回は危なかった・・・」

「何してたんだ、お前」

「追っ手から逃げてた」

・・・・・・。

三人、沈黙。

「いや、意味が分からん。笑うとこか?今の」

「何で笑うんだよ!!」

その問いにニノはあっけらかんと、

「そっちこそ愚問だな・・・。お前だからだ」

「あぁ、そっかぁ!それじゃあ、しょうがない・・・なんて言う訳ねぇだろこんちくしょう!」

ノリつっこみを覚えたのか・・・。進化って思ったより早いんだね。

「こるぁ!失敬なこと考えてんじゃねぇよ!」

「あーあー、わかったわかった。まぁ、今は取りあえず席に着け。会議が始まるから」

「・・・そういえばそうだったな」

急に大人しくなる祐二。

こいつ曰く、「会長だけはダメだ・・・。冗談でも言ったら確実に実行される。・・・なぜかそんな気がする」らしい。・・・まぁ、ようするに天敵なわけだ。

確かにあの会長の性格から言って、有言実行。しかも、即実行、という感じがする。

そんなことを考えていると、他の役員及び会長がやってきた。

「にしても、今日ってなんか話し合う内容有ったけ?」

ハルがそう聞いてくるが、

「俺は知らん」

「さぁ?」

「このアホへの苦情じゃないか?」

あぁ、そうか。

という顔をしたハル、ニノに向かって

「お、お前等なぁ・・・。いくら俺でも生徒会に迷惑はかけてないって・・・、これ以上こき使われたらたまんねぇもん」

そう俺は会計という肩書きがあるが、こいつらは庶務。つまり、会長が任意で何人でも選出できる。

しかし、ここは仮にも生徒会。こんなバカが居ていいのか?と思うかもしれないが、体力だけは無駄に余っているようだからパシリにはなるので採用したらしい。・・・何という差別。

・・・まぁ、俺は関係ないからいいんだが。

「じゃあ、何だろうな・・・。また面倒な事言わなきゃ良いけど、なんか楽しげだったからなぁ・・・。あの人が楽しんでいるときは、普通の人の感性から言って恐怖とかだからな」

「あぁ、たまに本当に人間なのか疑わしくなるぜ」

「・・・それ本人の前でいったら殺されるぞ」

はぁぁぁぁ、と二人してため息なんかついていると

「二人とも良いから来なよ・・・」

「俺たちだって行きたくないのは山々だがな、行かんわけにもいかんだろ?・・・後で、なにされるかわかったもんじゃないからな」

ニノがそこまで言ったところで会長が入ってきたため俺たちは静かになった。


「では、会議を始める。書記、議事録は任せた」


そして会議が始まる。

俺たちにとって、今年度最後になるとはこのとき思いもしなかったが。

どうも、予定通り上げられて安心

甲「少し短いがな」

うるさいな

甲「んで?今日は誰を紹介するの?」

ふ、もちろん!・・・人数が多くなりすぎて、プロットの段階だと訳わかんなくなっちゃてる、リーズリットだ

リズ「ちょ、何か不安を誘う発言してるんですが!」

甲「気にするな」

く、何か主人公、及び登場人物からの俺への評価が軒並み低いだと・・・!?

リズ「いつものことではないですか?」

・・・まぁいいけど。とりあえず、メインヒロインさん自己紹介してくれ

リズ「はいはい。私はリーズリット・エル・ラバーニャ。英国出身の一応貴族ですわ」

はい、どうも

甲「ふと、思ったんだがイギリスってまだ、貴族いるのか?」

現実で?

甲「うん」

作者の頭の中ではあることになってる

リズ「そんな妄想ばっかりしているような脳に知識があるんですか?」

うぐぅ・・・。

そ、そんなことよりリズの口調はどうなってるんだよ

リズ「(話をそらしましたわね)一応お嬢様言葉ってことになってるんじゃないんですか?」

いや、我を忘れると出てくる感じ

甲「初めはお嬢様口調だったもんな。・・・あれ?どうしてそんな口調に変えたんだ?」

リズ「そ、それは・・・(あなたが変な口調とか言うからですわ!!)」

・・・自分で設定したとはいえ鈍感スキルはやり易いな・・・そしてツンデレも・・・

リズ「何かおっしゃって!?」

???

やばい、キャラ崩壊だ!とっとと幕閉めろ!

甲「お、おう!じゃあ、また金曜までごきげんよう!!」

お前もそんなキャラじゃねえだろ!!何だよ!ごきげんようって!!

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